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陥入爪

爪をいたわる

読売新聞より


(2)陥入爪 角を切ると悪化

 爪の中でも特に無関心になりがちなのが、普段は目に触れることが少ない足の爪だ。ただ、注意を怠ると、深刻なトラブルが起こる恐れがある。

 代表例が、爪の角がトゲのようになって周りの皮膚に食い込み、痛みを伴う陥入爪(かんにゅうそう)だ。足の親指に発生することが多く、幼児から高齢者まで幅広い世代の人が悩まされている。陥入した部分は細菌が感染しやすくなり、赤く腫れたりうみがたまったりして、激痛で歩けなくなることもある。

 整形外科医の町田英一さんは「爪の角を切れば治ると思っている人が多い。しかし、これが原因で症状がどんどん悪化していくのです」と話す。

 悪循環の仕組みは、図の通りだ。〈1〉爪の角が皮膚に食い込んで軽い痛みがあるため、角を切る。痛みは消える〈2〉爪がなくなった部分は肉が盛り上がるため、爪が伸びるとさらに食い込み、また痛みが出る〈3〉《1》と《2》を長年繰り返すと、爪が巻きながら伸び、角を切ろうとしても、肉に食い込んで取り切れない。トゲのように肉の中に残り、痛みは消えない〈4〉トゲがさらに巻きながら伸びて深く潜り込み、肉もさらに盛り上がって悪化する。

 「足の爪を切る際は、角を肉の外に残すのが大切」と、町田さんは助言する。

 通常、爪が巻かないのは、歩く際に指の腹に力が加わり、爪の両端を押し上げているからだ。高齢になってあまり歩かなくなると、指の腹に力が加わる機会が減り、爪は巻きやすくなる。

 ハイヒールにも注意が必要だ。履き続けていると、親指の腹が地面を押しにくくなり、爪が巻きやすくなる。町田さんは「通勤では歩きやすいウオーキングシューズ、オフィスではかかとの低い靴、デートではハイヒールといった具合に、履き分けてみては」と勧める。


(つづく)
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爪の切り過ぎ

爪をいたわる

読売新聞より


(1)指先より短く切らない

爪を短く切りすぎると、指先の皮膚が擦れて荒れることがある

 爪は指先にありながら、その役割について日頃、意識されることが少ない。手入れの方法を知り、いたわりたい。

 通常、爪と呼んでいる指先の硬い部分は、正式には爪甲(そうこう)と言う。爪は爪甲のほか、爪甲を作る根元の爪母(そうぼ)や、爪甲の下にあり、爪甲が載っている爪床(そうしょう)など、複数の部位を含んだものだ。ここでは一般的な言い方にならい、硬い部分を指して爪と呼ぶ。

 爪は皮膚の表面を覆う角質と同じく、ケラチンというたんぱく質でできている。爪と皮膚の硬さが違うのは、ケラチンの中に含まれるシスチンというアミノ酸の割合が違うからだ。皮膚は3%だが、爪は12%と多いため、硬い。

 東皮フ科医院(堺市)院長の東禹彦(のぶひこ)さんは「爪が持つ役割の一つは、指先に加わる外力から、指先の皮膚を保護することです」と指摘する。手先を使う作業をする時、爪があることで指先の皮膚に加わる力は小さくなり、皮膚はその分、保護される。爪を短く切りすぎると指先の皮膚が擦れて荒れることがあるが、爪を伸ばすと荒れは治る。

 爪には指先の形を整える役割もある。幼児によく見られるかみ癖のために爪が極端に短くなっていると、指先も短くなり、横に少し膨らむ。かみ癖をやめ、爪の長さが正常に戻ると、奇麗な指先になる。東さんは「爪があることで指先に力が入り、細かい物をつかむことができる。これも役割の一つです」と話す。

 爪がこうした役割を果たすようにするには、切り方が重要になってくる。指先を守るのだから、指先よりも短く切らないことが大切だ。「短く切るのは、爪の先のすき間に汚れがたまるのを嫌がるため。しかし、それは洗えばいいことです」と東さん。

 子どもの頃、爪が伸びていると、親から「みっともないから切りなさい」と言われた記憶のある人も多いだろう。ただ、それも程度問題。切りすぎには十分注意する必要がある。


(つづく)

高血圧と物忘れ

「血圧高いと物忘れしやすい傾向」米大研究チーム発表

朝日新聞より


 【ワシントン=勝田敏彦】血圧が高い中高年は、脳に何らかの損傷を受けて物忘れしやすい傾向にあることが米アラバマ大バーミングハム校の研究でわかった。高血圧は脳卒中や心臓病などの危険を増すことが知られているが、認知症予備群も生み出していることになる。25日発行の米神経学会誌ニューロロジーに論文が発表された。

 研究チームは、脳卒中を起こしたことがない45歳以上の米国人約2万人の血圧データと、「今日は何日ですか?」といった認知機能テストの結果を分析。高血圧は「最高血圧140ミリHg以上か最低血圧90ミリHg以上、あるいは高血圧の薬を服用している」と定義されるが、最低血圧が10ミリHg上がるたびに、認知機能に障害が出る危険が7%ずつ上がることがわかった。

 過去の実験研究では、最低血圧が高いと脳の細動脈が弱くなって神経細胞が損傷を受けることがわかっている。チームは「高血圧を治療することで、認知機能障害を防げる可能性がある」としている。

 今回の研究では、最高血圧と認知機能の間には関連は見られなかった。

 高齢者には高血圧と認知症が多くみられることから、関連があると考えられてきたが、これまで明確な結論は出ていなかった。


(つづく)

認知症患者の受け入れ先不足

行き場なく…認知症の長期入院急増 実態把握、後手に

朝日新聞より


 病院に長期入院する認知症の患者が急増している。退院後の受け入れ先が見つからず、病院でケアを続ける「社会的入院」も広がりつつあるが、国はその実態も把握できていない。今後の精神医療や福祉のあり方に関する厚生労働省の有識者検討会が24日、最終報告書を公表したが、認知症の入院患者を将来どの程度に抑えるかという目標値は、「現時点では実態把握が不十分」として、結論を2年間先送りした。

 認知症患者の中には、暴力や妄想の症状がひどく、入院治療が必要な人もいる。統合失調症の入院患者が減る一方で、認知症の患者数は96年は4万3千人だったが、05年には8万3千人となった。

 適切な治療をすれば、認知症の激しい症状は1?2カ月程度で落ち着き、退院できることが多いとされる。だが、現実には1年以上の長期入院が6割近くを占め、5年以上の患者も12%いる。厚労省の研究事業調査では、認知症の専門病棟に入院している患者の約半数が退院可能だが、施設に入れなかったり家族の了解が得られなかったり、などの理由で退院できない。

 検討会の報告書では「入院治療が不要な者が入院し続けることがないよう、介護保険施設のさらなる確保が必要」とするが、特別養護老人ホームの待機者が30万人を超えるなど施設不足は深刻だ。

 東京都の精神ソーシャルワーカーによれば、一度暴力などの問題を起こした認知症入院患者は家族や施設が引き取りたがらない場合が多い。統合失調症の患者が減り、空きベッドを増やさないよう、医療の必要度の低い患者を受け入れる病院もあるという。

 医療の質でも問題を抱える。石川県立高松病院の北村立副院長によれば、認知症の入院患者の約3割は入院前の誤った投薬が症状悪化の原因という。

 日本の人口千人あたり精神科ベッド数は2.8と、イタリアの0.2、米国の0.3などと比べ先進諸国の中でも際だって高い。ケアハウスやグループホームなどの受け皿を増やし、患者が地域で暮らせるようにするのが急務だが、先進的とされる東京都でも11年度末までの地域移行目標2500人に対し、08、09年度の実績は計686人にとどまる。

 検討会のメンバー、全国自治体病院協議会の中島豊爾副会長は「このままでは将来、相当数の高齢者が精神科のベッドで亡くなることになる。文明国として恥だ」と危機意識を募らせる。(太田啓之)



(つづく)

高齢者のアルコール依存症

高齢者のアルコール依存症が増加

読売新聞


定年後…ひそかに進行

 アルコール依存症に苦しむ高齢者が増えている。定年後に飲酒量が増え発症するケースも目立つ。大量飲酒の害をよく理解し、本人も周囲も、依存の兆候に対して早めに対応していくことが大切だ。(竹之内知宣)

 「酒をやめるか、飲み続けて早死にするか、どちらを選びますか」。東京都に住む68歳の男性が医師から厳しい選択を迫られたのは、会社を定年退職して2か月後のことだった。

 もともと「酒好き」だったが、定年後は飲む量がさらに増えた。「我慢する必要もないから」と、朝からウイスキーの水割りを飲みだし、一日中、飲み続けてしまう。心配した妻と病院に行くと、アルコール依存症と診断された。

 男性は医師から「断酒会」を紹介され、以来9年間、妻や仲間に励まされて断酒を続けている。「もし、あのとき決断しなければ、今の健康な生活はなかった」と話す。

 依存症になると、自らの意思で飲酒をコントロールできなくなる。飲酒をやめると、手の震えや吐き気、幻覚などの症状が出ることもある。厚生労働省の調査では、国内の患者数は推計で約80万人、予備軍を含めると約440万人とされる。


 最近は、高齢の患者も増えている。全国の主なアルコール専門の11病院で調査をしたところ、1997年から10年間で、60歳以上の新規の受診患者数は1・4倍となり、新規の患者全体に占める割合も23・3%から26・7%に増加した=グラフ参照=。

 神奈川県横須賀市の久里浜アルコール症センターに通う依存症患者らによる自助グループ「銀鈴会」代表の竹林義男さん(76)は、「高齢者の依存症が増加している背景には、この病気に対する社会の認知度の不足もある」と指摘する。

 定年後に昼から酒を飲んでいても、「これまで一生懸命働いてきたのだから」と、家族や周囲の人が大目に見てしまう結果、依存症になる場合もあるからだ。竹林さんは「アルコールの持つ依存性の怖さを理解してほしい」と訴える。

 高齢者特有の危険性も。同センター副院長で医師の樋口進さんは「高齢になると肝機能などが低下しアルコールに弱くなる。短期間で依存症になることもある。運動能力も落ち、酔うと転びやすくなり危険だ」と指摘する。

 「静かな依存症」も目立つという。若い人のように酔って暴れることもなく、ただ黙々と飲み続ける。周囲から問題視されないまま、いつの間にか重症化する。大量飲酒は、肝硬変などの内臓疾患を引き起こすこともある。

 ただ一方で、高齢者は回復率も高いという。付き合いで飲酒する機会も減り、社会的な倫理規範が高い場合が多いからだ。樋口さんは「とにかく早期の治療が重要。本人は『自分は依存症ではない』と否認する傾向が強いが、酒量をコントロールできないようなら、早めに専門医を受診してほしい」と話している。

◇ ◇ ◇
「断酒会」参加で効果
 アルコール依存症を患者本人だけで克服するのは極めて困難だ。家族や仲間の協力が求められる。

 治療の基本は断酒をすること。久里浜アルコール症センターの樋口さんは「依存症患者は飲酒を自制できないので、ほろ酔い加減でやめたり、適度な飲酒を楽しんだりすることは難しい。回復するには、節酒ではなく、断酒するしかない」と話す。

 では、どうすれば断酒できるのか。専門医で治療を受けるほか、自助グループへの参加も有力な方法とされている。

 代表的な組織が、全日本断酒連盟(東京)だ。会員数は約9700人で、全国各地に開設された断酒会で組織される。患者や家族が「酒害」体験を語り、励まし合う「例会」を開き、断酒を続けていく。

 例えば、東京断酒新生会は毎日数か所で例会を開く。参加者は数十人から100人くらいと様々だが、参加者全員が順番に話をする。あいさつだけでもいいが、「言いっ放し、聞きっ放し」が大原則だ。医師などの専門家が参加しているわけではないが、80代の会員は「飲んでいない自分の姿を見せ、仲間の姿を確認することで20年近く断酒が続いている」と話す。

 NPO法人「AA日本ゼネラルサービス」(東京)も積極的な活動をしている。AA(アルコホーリクス・アノニマス)とは「無名のアルコール依存症者たち」という意味。全国で約500のグループが飲酒をやめるための「ミーティング」を開いている。

 依存症にならないためには、ライフスタイルの見直しも大切だ。定年後に依存症になる場合、仕事のない生活に大きな喪失感を感じていることが多いからだ。アルコール問題に詳しい日本大学教授の松下武志さん(社会学)は「喪失感を埋めるために大量飲酒をしてしまう。平均寿命が80歳を超える時代、定年前から、第二の人生をどう過ごすのかをきちんと考えて生活することが必要だ」と話している。

 

◆依存症の診断基準
 世界保健機関(WHO)の基準では、過去1年間に次の項目のうち3項目以上該当するとアルコール依存症と診断される。

 〈1〉飲酒したいという強い欲望あるいは強迫感がある

 〈2〉飲酒の開始、終了、あるいは量に関して、行動を統制することが困難

 〈3〉飲酒を中止したり、減らしたりしたときの生理学的離脱状態(禁断症状)

 〈4〉より少量のアルコールで得られていた効果を得るために、飲酒量を増やさなければならなくなる

 〈5〉飲酒のために、ほかの楽しみや興味を次第に無視する。飲酒せざるを得ない時間や、回復するための時間がかかるようになる

 〈6〉明らかに有害な結果が起きているにもかかわらず、依然として飲酒する


 自助グループの問い合わせ先

 全日本断酒連盟(全断連) 03・3863・1600、ホームページhttp://www.dansyu-renmei.or.jp/

 AA日本ゼネラルサービス(JSO) 03・3590・5377、ホームページhttp://www.aajapan.org


(つづく)

季節の変化

天気とからだ

読売新聞より


(4)寒暖 感じにくい高齢者

 気温や湿度、気圧のうち、どれが、体に最も大きな影響を及ぼすのだろう。

 魚沼市国保守門(すもん)診療所(新潟県)の内科医で気象予報士でもある遊佐昌樹さんは、「体への負担が大きいのはやはり気温の急激な変化。急上昇すると、精神的に不安定になりやすく、急降下した場合は身体面に悪影響が出やすい」と話す。

 遊佐さんは、前日に比べて気温が5度以上、上下する日と、朝と晩の寒暖差が10度ある日は要注意とし、「気温が5度違うと季節が1か月進んだ状態と考えてもいい。気温が大きく変動する前の日は、疲れをためないよう、無理をしないでほしい」と助言する。

 気温の変化は天気予報以外に、自分の肌で知ることもできる。例えば、生暖かい風が吹いたり夕立があったりした時は、前線の通過時などにあたり、その後、急激に気温が下がることが多い。

 寒暖差が大きい場合は、衣服や部屋の温度を調整して対処する。ただ、高齢者になると、体の機能が衰え、暑さや寒さを感じにくくなる。

 遊佐さんは「汗をかいていなくても、暑さのために体温が高くなっていることもあるし、寒いと感じていなくても、室温が低くなっている場合もある。家族や周囲の人が意識して気に掛けるようにし、例えば、足先を触って熱いと感じたら、室温を調整するなどしてほしい」と強調する。

 気象の変化を知れば、病気の発症や悪化を防げる場合もある。2回目で紹介した広島県医師会のほか、医療機器大手のテルモが運営しているサイト「テルモ健康天気予報」など、天気予報を基に健康への注意を呼びかけるサービスもある。気象と健康の関係は、解明されていないことが多いが、こうした情報も参考にして、日頃の健康管理に努めたい。(利根川昌紀)(次は「爪をいたわる」)

 【寒暖差が大きくなる主な気象条件】

 ・低気圧と高気圧が交互に移動してくる「移動性高気圧」の通過時

 ・暖気の後に寒気がやってくる「寒冷前線」の通過時

 ・地表の熱が奪われる「放射冷却」が起きた時

 ・乾いた高温の空気が地表に降下してくる「フェーン現象」が起きた時

 (遊佐昌樹さんによる)


(つづく)

天気と関節痛

天気とからだ

読売新聞より


(3)気温低下で関節痛む

 記者(35)は、天気が悪い日など、学生時代にスポーツで痛めたひざや足首が痛くなることがある。痛みと気象にはどんな関係があるのだろうか。

 富士通病院(川崎市)顧問で内科医の行山康さんは、「『気圧が下がると痛みが出る』など、気象と痛みに関する研究は数多くあるが、その関係ははっきり分かってはいない」と話す。

 ただ、行山さんの研究グループが、関節痛のある患者65人に症状を4段階で記録してもらい、気温や湿度、風速などの気象条件との関係を調べてみたところ、気温が低くて湿度が高い時に痛みが出るという人が多かった。

 行山さんは、「痛みの制御にかかわる自律神経は体温の調整も行っている。気温や湿度が変化すると、それに対応するため、気象条件によっては、痛みをうまく抑えられないことがあるのではないか」と推測する。

 一方、聖路加国際病院(東京都中央区)整形外科医長の黒田栄史さんも、「気温が下がるなど、天気が悪くなると、肩や腰などの痛みを訴えてやってくる患者が増える。冷えると血管が収縮し、血流が悪くなるのが原因ではないか」と話す。

 肩や腰の血の巡りが悪くなると、筋肉が収縮して凝ったりはったりし、痛みとして感じるようになるというのだ。

 そこで、黒田さんは、血管の伸縮性を高めて血行をよくする「血管エクササイズ」を勧める。浴室で、40度前後の湯をはった浴槽に3分間つかり、その後、痛みのある部分にシャワーなどで冷水を当て、30秒間冷やす。これを3回繰り返す。

 黒田さんは「朝起きて痛みがある時は、シャワーで温めるだけでもいい。また、サポーターをするなど、常時、冷やさないようにすることも大切」とアドバイスしている。


(つづく)

天気と血圧

天気とからだ

読売新聞より


(2)心筋梗塞 気圧が関係?

 気温が下がると、健康な人でも血圧が高くなる。横浜市立大特任教授(情報システム予防医学)の杤久保(とちくぼ)修さんは「気温が下がると血管が収縮し血圧が上がる。冬は夏より脳卒中や心筋梗塞(こうそく)を起こしやすい」と注意を促す。

 杤久保さんらが、男女45人(50歳以上)の血圧を、季節ごとに日を決めて24時間測定したところ、冬の収縮期血圧は夏より8・7高かった。また、横浜市の脳卒中による救急搬送件数を調べると、1月は8月より約3割多かった。

 杤久保さんは「血圧が上がると血流が速くなって血栓(血液の塊)が心臓や脳の血管に飛びやすくなり、詰まる恐れが高まる」と話す。

 一方、広島県医師会は、天気予報に基づき、「心筋梗塞・脳卒中予報」を、インターネットで毎日、公開している。

 広島県内の過去3年の救急搬送の状況から、1日の平均気温が6度未満になると、6度以上の時より心筋梗塞の患者の搬送件数が増えることが分かった。これに加え、平均気圧が1013ヘクト・パスカル未満だと、より搬送患者が多くなった。また、気温と気圧にかかわらず、寒冷前線が通過する時なども患者が多かった。

 こうした結果から、心筋梗塞では「警戒(危険大)」「注意(危険中)」「普通(危険小)」の3段階で予報。また、脳卒中については、気圧との関連が見られなかったため、平均気温が9度未満は「注意」、9度以上の日は「普通」としている。

 同医師会常任理事で循環器内科医の松村誠さんは、「心筋梗塞と気圧がなぜ関係しているのか、理由はよく分からない。予報を参考に、冬は防寒をしっかりし、胸が苦しいなどの体調の変化が出たら、すぐに救急車を呼ぶようにしてほしい」と話している。

 〈心臓病や脳卒中を防ぐために心がけたいこと〉

 ・暖かい室内から寒い室外へなど、いきなり気温が低いところに行かない

 ・起床時は血圧の変化が大きく、ゆっくり体を起こす

 ・入浴前や就寝前には1口か2口の水分をとり、体の水分不足を防ぐ

 (杤久保修さんによる)


(つづく)

天気とからだ

天気とからだ

読売新聞より


(1)移動性高気圧に要注意

 季節や天気の変化で体の調子が良くなったり、悪くなったりする。天気とからだには、どれくらい深いつながりがあるのだろう。

 秋から冬にかけて症状が悪化することが多いのが、ぜんそくなどのアレルギー疾患だ。東京アレルギー疾患研究所所長の牧野荘平さん(独協医大名誉教授)は、「秋は寒暖差が激しく、気温が一気に下がる日が多い。急に冷たい空気が体内に入ると、発作が起きやすくなる」と話す。

 牧野さんらの研究グループが、延べ545人のぜんそく患者に毎日の症状を記録してもらったところ、1日の平均気温が3度以上、下がった時に多くの人の症状が悪化していた。

 それでは、どのような気象条件の時に気をつければいいのだろう。

 魚沼市国保守門(すもん)診療所(新潟県)の内科医で気象予報士でもある遊佐昌樹さんは、「大陸からの移動性高気圧が上空を通過する時は、気温が一気に下がることが多いので要注意」と話す。移動性高気圧は、秋と春に多く現れる。この時は、高気圧と低気圧が交互に移動してくるため、天気が変わりやすい。

 また、日中、良く晴れた日は、夜に地表の熱が奪われる「放射冷却」が起き、翌朝には地表の気温の方が上空より低くなる「逆転層」という現象が起こることがある。遊佐さんは「逆転層が起こると、大気汚染物質が地表に停滞し、アレルギー症状が出やすくなる」と話す。

 さらに、秋は、夏に発生したダニの死骸(しがい)やフンが多く、アレルギー症状を引き起こしやすい。

 牧野さんは、ぜんそくなどのある人がこうした気象の影響を小さくする対策として、別表の5項目を挙げている。


〈アレルギー疾患の予防法〉
・室内の温度が低くなり過ぎないよう調整する
・ダニやそのフンなどを室内にためないよう、部屋はこまめに掃除。布団を干した後は掃除機をかける
・気温が下がった日は、激しい運動は避ける
・空気を冷たく感じたらマスクをして、気道の乾燥を防ぐ
・ぜんそくの症状がよくなったと思っても、吸入・服薬を自己判断でやめない
(牧野荘平さんによる)


(つづく)

高齢者に優しいスーパー

高齢者に優しいスーパー

読売新聞より


カート40%軽量化 案内表示見やすく

 最近、お年寄りにも優しいスーパーが増えてきた。買い物カートを軽めにしたり、店内の案内を大きな文字で分かりやすくしたり……いろいろ知恵を絞っているようだ。(経済部 高橋徹)

 イオンは、高齢者や障害者の人が買い物がしやすいように通路を広くしているほか、専門家のアドバイスも入れて、店舗や施設の案内を大きな文字やカラフルなデザインで分かりやすく表示している。昨年10月にオープンしたイオンレイクタウン(埼玉県越谷市)は、イオンのこうした店作り戦略のモデルケースで、介助が必要な人や高齢者が優先して利用できるベンチなども各所に設置している。

 マルエツは買い物カートを従来品に比べ、約40%軽くしたアルミ製に変えた。17日にオープンし、商圏人口の42%が50歳以上という東京・金町店は、軽量カートを全面的に採用した。また、年金支給日に合わせ、全店で毎月15日に来店した60歳以上の利用客のうち、先着50人に5%引きになるクーポン券を贈っている。

 イトーヨーカ堂は東京・武蔵小金井店など10店で、エスカレーターの速度を従来の3分の2に落とし、高齢者も安全に乗れるように気遣いしている。

 スーパー各社は、高齢者も含めて、なかなか買い物に出かけられない人を対象にした宅配サービスにも力を入れている。

 イトーヨーカ堂や西友は、専用サイトやチラシに掲載された商品の注文をインターネットで受けると、即日配達するサービスを首都圏などの一部の店で始めた。高齢者の割合が比較的多い地方のスーパーも電話やファクスで注文できるサービスを始めるところが増えてきた。配達料金は会社や店舗によって異なるが、3000?5000円以上を買うと配達料が無料になるケースが多い。




女性の4人に1人は高齢者

女性の4人に1人は高齢者、男性は5人に1人

読売新聞より


65歳以上の人口は最多2898万人

 「敬老の日」にちなんで総務省は20日、日本の65歳以上の高齢者人口の推計(9月15日現在)を発表した。

 女性の高齢者は1659万人で、女性人口に占める割合は25・4%(前年比0・7ポイント増)と初めて25%を超え、4人に1人が高齢者となった。男性の高齢者は1239万人で、男性人口の19・9%(同0・6ポイント増)を占め、ほぼ5人に1人が高齢者となった。

 高齢者人口は前年比80万人増の2898万人で、総人口(1億2756万人)に占める割合は前年比0・6ポイント増の22・7%。ともに比較可能な1950年以来、過去最高となった。

 年代別では、70歳以上は2060万人(前年比44万人増)。後期高齢者医療制度の対象となっている75歳以上は、前年比50万人増の1370万人(男性519万人、女性851万人)で、総人口の10・7%となった。80歳以上は、前年比39万人増の789万人(男性267万人、女性522万人)で、長寿になるほど女性の割合が増えている。


(つづく)

マスクの正しいつけ方

「せき」の見立て

読売新聞より


(4)マスクの前に水飲み保湿


「マスクは正しいつけ方で」と話す三上さん せきといえばマスクだが、正しくつけなければ効果は半減する。情報サイト「オールアバウト」の薬ガイドで、AMC代表の三上彰貴子(あきこ)さん(薬剤師)に正しいマスクの選び方、つけ方を聞いた。

 マスクにはガーゼタイプと使い捨ての不織布タイプがある。ガーゼタイプは洗って何回も使え、顔に密着し温かいが、使い捨てに比べ不潔になりがちだ。

 乾燥によるせきを防ぐにはどちらも有効だが、「マスクをする前に水を飲んでおくのも保湿にはいい」と三上さんはアドバイスする。

 他人のせきによるウイルス感染を防ぐためには、衛生的な不織布タイプがおすすめ。高性能の商品もあるが1枚数百円と高価だ。「着用すると息苦しさもあり、通常の予防用では、そこまでの必要はないでしょう。インフルエンザ患者を看病しなければいけない場合には有効かも」

 不織布タイプを装着する時には、まず鼻の部分を折ってフィットさせる。次に下の部分をあごまで持っていって、すき間がないように整える。きちんと装着するためには、女性用、子供用など、自分に合ったサイズを選ぶこと。

 電車内など人が密集する場所以外で予防用にマスクをする必要はない。せきだけが感染源ではないので、つけたり外したりするときには、汚れた手でマスクの内側に触れないこと。そして、「マスクに頼らず、手洗い、うがいを励行すること」と三上さん。

 マスクで感染を完全に防げるわけではない。せきをするとき、マスクの上からでもハンカチで押さえる配慮が必要だ。(梅崎正直)

せき止め薬

「せき」の見立て

読売新聞より


(3)たん出たら市販薬は禁物
 せきが止まらないとき、まず思い浮かべるのが市販のせき止め薬。

 しかし、どんなせきにも有効というわけではない。「市販のせき止め薬を使用していいのは、たんの出ない乾いたせきの場合」と話すのは、金沢大学病院の藤村政樹准教授(呼吸器内科)だ。

 まずは、せき止めのメカニズムから。せきは、気管内のウイルスや細菌などの異物をたん(粘液)と一緒に体外へ出す、生体の防御反応だ。気管内の気道壁にある細かい線毛が、徐々にたんを運ぶとともに、せきで一気に排出する。

 一方、せき止め薬は中枢神経に働いてせきを止める。つまり、たんがあってもせきは止まってしまう。「そうなると、たんを体外に排出できなくなるばかりか、たんが肺に落ちて肺炎になってしまう危険もある」と、藤村さんは説明する。

 たんを伴うせきが長引く場合は、かぜ以外の疾患が隠れていることもある。「せき止め薬に頼らず医療機関へ」が鉄則だ。

 たんが出ないせきに対しては、薬剤師に相談し、早めにせき止め薬を使うほうがいい。薬を使わないでいるうちに、せき込むことで、のどの粘膜を傷めてしまい、そこから感染を引き起こすことがあるからだ。また、せきは体力をひどく消耗させるし、「映画館や食事に行けない」など、生活上の不自由も生じる。ただ、乾いたせきでも、長引くようなら医師の診察を。

 せきの予防のためには、住まいの環境に気を配ることも大事だ。せきぜんそく、アトピーせきなどのアレルギー性のせきを防ぐには、「じゅうたんを化学繊維のものに換える、ぬいぐるみを置かないなどの工夫も必要。エアコンなどのカビも要注意です」と藤村さん。

 これからの季節、就寝時は、加湿器や湿ったタイプのマスクの使用もお勧めだ。


(つづく)

せきの原因

「せき」の見立て

読売新聞より


(2)2週間以上続いたら受診

 一口に「せき」と言っても、その症状は様々だ。「コンコン」という乾いたせきもあれば、「ゴホゴホ」という湿ったせき、たんを伴うせきもあり、それぞれ違った原因が隠れている。

 埼玉医大呼吸器内科教授の金沢実さんによると、ふだん健康な人のせきは、風邪が原因であることがほとんどだ。その場合は、鼻水・鼻づまり、のどの痛みなどを伴い、通常は1?2週間で治る。しかし、「2週間を超えてせきが続いている場合や、風邪の症状がないのにせきが続く場合には、他の疾患が隠れている可能性がある」という。そのまま放置しておくと慢性のせきに移行するおそれもある。レントゲン撮影で、肺がんや肺結核、肺炎などの重篤な疾患が見つかることもある。

 たんの状態も重要な情報だ。たんが透明ならいいが、黄色く粘り気が強くなると感染症が疑われる。肺炎、肺膿瘍(のうよう)、気管支拡張症などだ。血が混じっているなら、肺がんや肺結核、肺血栓塞(そく)栓症、真菌(カビ)による肺アスペルギルス症なども疑わなければならない。

 たんを伴わない乾いたせきの場合、湯気や冷気、化学物質などの刺激で反射的に起きていることも多い。しかし、これも長期化したら、背後に疾患がある可能性も。多いのはアトピーせきや、せきぜんそくなど、アレルギー性の疾患だ。鼻副鼻腔(びくう)炎のウミがのどに垂れることで起きるせきや、胃食道逆流症の刺激で起きるせきも少なくない。そのほか、高血圧治療薬の影響による薬剤性、ストレスによる心因性など原因は様々だ。

 いずれにしても、原因疾患に対する適切な治療をしなければ、せきの症状も改善しない。「長引くせきを軽く見ることなく、一度医師の診察を受けた方が良い」と金沢さんはアドバイスする。


(つづく)

せきと乾燥

「せき」の見立て

読売新聞より


(1)エアコンの風 のどを刺激

 「うかつには、せきもできません」と言うのは、千葉県に住む主婦A子さん(42)。ショッピングセンターでジュースを飲もうとしてむせてしまったところ、隣のテーブルにいた赤ちゃん連れの父親にキッとにらまれた。

 新型インフルエンザへの警戒が強まるなか、「せき」への視線も厳しくなっているようだ。

 コンタック総合研究所「せきの意識調査」によると、「あなたはせきをするとき、周りの人にどう思われていると思いますか」(複数回答)という質問に対し、最も多い答えは「菌がうつりそうで不快」(62・6%)だった。今年2月の調査で、いまなら、もっと高い数字になるだろう。

 「せきをするときに周囲の反応が気になる場所」(複数回答)は、1位が「電車の中」(55・3%)、2位が「オフィス」(52・7%)だった。満員電車でせき込んだとたん周囲に空間ができた、というのはもはや笑い話ではない。

 「みすず薬局」(東京都渋谷区)の薬剤師、岩下哲哉さんは「今年は夏場のせきで、薬局を訪れる人が多かった。湿度が高かったため、エアコンを使う時間が長くなりがちだった。乾燥した風でのどの粘膜が刺激され、せきが出やすかったのでは」と話す。

 電車の中やオフィスで、エアコンの送風口の近くに長くいると、乾燥と温度差、ほこりの影響をまともに受け、せき込みやすくなる。まだまだエアコンの世話になることも多いこの季節。エアコンの位置にも気をつけたい。

 こうした乾燥や冷気の刺激によるせきは「コンコン」と甲高い音がして、そう長引くことはない。これに対して、風邪やインフルエンザなどで気管支炎を起こした時のせきは、「ゴホゴホ」と湿っぽい感じで、たんを伴う。せきのタイプによる病気の見分け方については次回に。


(つづく)

認知症ケア

楽器演奏で達成感 スウェーデンの手法 介護現場に

読売新聞より


認知症ケア 「共生」の知恵

 認知症の人にどう接したらよいか、悩む介護職員は多い。認知症ケアの先進国・スウェーデンの介護方法を取り入れ、そのノウハウを日本でも生かそうとする現場を訪ねた。(内田健司、写真も)

 千葉県浦安市のJR新浦安駅から車で5分余り。住宅街の一角に、薄緑色の壁に真っ白な柱や窓枠が一際映える、ヨーロッパ風のデザインの建物がある。介護付き有料老人ホームと認知症デイサービス、小規模多機能型サービスが一体となった、高齢者複合施設「舞浜倶楽部新浦安」だ。

 ここでは、「親孝行のお手伝い」を理念に、「認知症になっても安心して暮らせる環境づくり」に力を入れている。今年1月からは、スウェーデン生まれのグスタフ・ストランデルさん(35)が総支配人を務めている。




 ストランデルさんは、日本の高校、大学への留学経験などを通じ、日本で「スウェーデンは福祉の国」と呼ばれていることを知り、母国の高福祉を再認識。2003年に東京でスウェーデン福祉研究所長に就任し、日本各地の介護施設を訪ねるうち、母国では現場で徹底されている「個人に合わせたケア」を普及させる必要性を痛感した。

 舞浜倶楽部では、スウェーデンで実践されている認知症ケアのうち、「ブンネ楽器」という専用に開発された楽器を用いた音楽療法や、「タクティール」と呼ばれるマッサージ法などを取り入れている。

 ブンネ楽器は、ギターのような形をした楽器のことで、大きめの文字と色で3段階のキーが示してあり、レバーを押さえれば簡単に演奏できる。徐々に身の回りのことができなくなっていく不安をもつ認知症の人が、「自分にも演奏できる」という達成感を味わえるのが魅力だ。ストランデルさんが十八番の演歌、「雪国」を実演しながら歌うこともある。「演奏を楽しむと同時に、脳を活性化させる効果も期待できる」と強調する。

 タクティールは、オイルを付けた手で、手や足などをなでるように触れるもの。緩和ケアとして、注目を集めている。本場で研修を受けた舞浜倶楽部デイサービス管理者の北島文さん(34)は「鎮静効果があり、会話を交わさなくてもコミュニケーションがとれる感じがします」と話す。

 スウェーデンでは、年をとっても障害をもっても普通に暮らす「ノーマライゼーション」の理念が普及しており、舞浜倶楽部でも、地域のにぎわいが感じられる場所で、地域の人たちと密着しながら暮らしていくことに力を注いでいる。今年6月には、母国の「夏至祭」をまねたイベントを企画し、利用者と近隣住民らとの交流を深めた。




 認知症ケアに力を入れる施設では、舞浜倶楽部のように、職員をスウェーデン研修に派遣している事例も多い。

 1984年に全国で初めて認知症専門病院を開設した「きのこエスポアール病院」(岡山県笠岡市)でも、関連の施設を含めて、スウェーデンで研修した約30人の職員が働いている。

 佐々木健院長は「個別ケアと言って、形だけまねてもダメ。認知症になっても一人の人間として生きているというノーマライゼーションの理念を持つことが欠かせない。現場の人間が『共生』の意味をよく理解して、実践することが何より大切だ」と話している。


 
 ◇タクティールケアについては、「タクティールケア入門」(1200円、税別。日経BP企画)参照。「日本スウェーデン福祉研究所」(東京都港区、0120・294・019=平日午前9時?午後6時)では普及にあたっている。
 ◇グスタフ・ストランデル著「私たちの認知症」(1000円、税別。幻冬舎)。


(つづく)

温室効果ガス削減

EU、民主の「温室ガス25%削減」絶賛

読売新聞より


 【ブリュッセル=尾関航也】日本で新政権を担う民主党が掲げる温室効果ガス排出削減目標が、欧州連合(EU)で「絶賛」を浴びている。

 排出削減をめぐる国際交渉で、最も急進的な目標を唱えてきたEUの立場を後押しする効果が期待されるためだ。

 日本の産業界が目標に反対して新政権への働きかけを強めることも予測し、最大限の賛辞を送って、新政権の退路をふさぐ狙いもありそうだ。

 民主党の鳩山代表が「2020年までに1990年比で25%の排出量削減を目指す」と表明した7日、デンマークのヘデゴー気候変動・エネルギー相は「日本は勇気ある一歩を踏み出し、指導力を示した」との声明を発表した。

 デンマークは、12月にコペンハーゲンで開かれる気候変動枠組み条約締約国会議の議長国。京都議定書の効力が切れる13年以降の国際的な排出削減の枠組みを定める「コペンハーゲン議定書」の取りまとめを目指している。

 EU議長国スウェーデンのカールグレン環境相も日本の総選挙後、民主党の公約について「欧州の野心的目標に非常に近い」と称賛。「米国にも大胆な削減を期待したい」と語った。

 EUは「20年までに排出量を90年比20%削減」「再生可能エネルギー利用を全体の20%に引き上げ」などの目標を掲げ、「世界で最も野心的な取り組み」(欧州委員会)を自負する。太陽光・風力発電、バイオ燃料など、再生可能エネルギー分野での市場拡大を欧州企業のビジネスチャンスととらえ、先行投資を推し進めてきた。

 また、世界に先駆けて域内企業間の排出量取引市場を創設し、排出削減を企業収益に変える仕組みも整えた。地球温暖化に対する危機感に加え、温室効果ガス削減を実利につなげるしたたかな戦略が背景にある。

 こうした先行投資が実を結ぶには、主要排出国に削減義務を課す国際合意によって、新たな市場を創出する必要がある。中国やインドが「温暖化をもたらした先進国の責任」を強調し、交渉が難航する中、日本が「25%削減」を公約すれば、交渉打開の機運が高まる。EUにとっては、願ってもない援軍が現れた形だ。

 ただ、日本は、削減量の国際比較の基準年となっている90年以前から省エネ技術の導入が進んでいたため、一層の排出削減は「乾いたぞうきんを絞るようなもの」と指摘される。

 一方、旧共産圏の老朽化した発電所の閉鎖などで排出削減を有利に進めてきたEUは、今後も廃棄物処理方法の変更などにより、比較的容易に排出量を減らせる強みがある。不利な土俵で削減努力を迫られる日本の産業界の不満は大きい。

 EUはそうした情勢を見越して民主党の政策を称賛したうえで、「日本が我々の制度と互換性のある排出量取引システムをいつ導入するのか見極めたい」(ディマス欧州委員)と、さらにたたみかける構えだ。


(つづく)

子育て支援

祖父母世代 子育て支援

読売新聞より


経験豊富 母親に安心感

 祖父母世代が豊かな人生経験を生かして地域の子育てを応援――。全国のシルバー人材センターで、子供の一時預かりや送迎などの育児支援サービスに取り組むケースが増えている。頼れる相談相手として、母親たちの心の支えにもなっているようだ。(林真奈美、写真も)

熟練の技
 東京都調布市の京王線調布駅近くにある子供の一時保育施設「ピノッキオ」。同市シルバー人材センターが2006年に開設し、子育て経験のある女性会員らが子供たちを世話している。

 午後3時、イラストレーターの笹森明子さん(35)が3歳の長男を迎えに来た。「たっちゃん、お待たせ」。午前中は水遊びを楽しみ、持参の弁当を食べて昼寝もすませた長男は、元気いっぱいで、スタッフに「バイバ?イ」と手を振る。

 自宅で仕事をしながら子育てをしている笹森さんは、週1回程度、午前10時から午後3時ごろまで利用する。その間に集中して仕事をこなす。夫婦とも両親は遠方に住むので、日常的に子供を預けるのは無理。市の一時保育施設は遠くて定員も少なく、利用しにくい。

 「家では昼寝や食事を嫌がったりするのに、スタッフの方は、子供の気持ちをくんで上手に誘導してくれる。さすが熟練の技だと感激します。子供もなじんでいて、泣いたことがありません」と笹森さん。子育ての悩みも聞いてもらうが、「そんなの当たり前よ」とおおらかに言われて、励まされることが多いという。

 別の主婦(35)は、週1回、上の子供を習い事に連れて行く間、1歳11か月の長男を預ける。「子育て経験豊富な方ばかりで、安心感があります」と喜ぶ。

保育研修も
 ピノッキオには、保育士の資格を持つ3人のコーディネーターが交代で常駐し、預かる子供の数に応じてスタッフの人数を調整する。スタッフ会員は現在15人が登録。大半は60歳代後半から70歳代前半の女性だ。年に1、2回は保育関連の研修を受ける。

 1?4歳の子供が対象で、午前9時から午後5時まで利用できる。料金は1時間800円。利用登録者は現在20人ほどで、1日平均5人程度が利用する。

 コーディネーターの水谷春海さんは、「スタッフの皆さんは気持ちに余裕があり、ゆったりと接してあげられるので、お母さんにとっても身近な相談相手になっているようです」と説明する。また、同市シルバー人材センターの鯨岡昌平局長代理は、「子育て世代に役立つだけでなく、センター側も女性会員の仕事を増やせる」という効果も挙げる。

「ばあばママ」
 松山市シルバー人材センターは、利用者宅での子守やイベント会場での一時保育、保育所への送迎など様々な育児支援を行う「ばあばママサービス」を展開する。10日間の養成講座を受講した会員を「ばあばママ」に認定。年間50?60人が活躍する。産前産後の母親の家事や育児も手伝う。「転勤で松山に来るなどして実家に頼れない方の利用が多い」と同センター担当者は言う。

 自治体のサービスのすき間を埋め、比較的安く利用できるのが、これらのサービスのメリットだ。全国シルバー人材センター事業協会(東京)によると、昨年度の調査で全体の3分の1程度にあたる458か所が実施している。2003年度に厚生労働省が補助事業を始めたことで、全国的に広まってきた。

 核家族が増えるなか、祖父母世代とのふれあいは子供にとっても有意義といえる。同協会でも、安全面の注意点などをまとめたハンドブックを作成し、普及を後押ししている。

 祖父母世代が豊かな人生経験を生かして地域の子育てを応援――。全国のシルバー人材センターで、子供の一時預かりや送迎などの育児支援サービスに取り組むケースが増えている。頼れる相談相手として、母親たちの心の支えにもなっているようだ。(林真奈美)


◇「ピノッキオ」は、調布市シルバー人材センターホームページ
(http://www.chofu-sc.or.jp/)参照。
◇「ばあばママサービス」は、松山市シルバー人材センターホームページ
(http://m-silver.sakura.ne.jp/)の「福祉サービス(子育て支援)」参照。

冬季うつ

季節の変わり目

読売新聞より


(4)「光不足」原因 冬季うつ
 秋も深まり日が短くなるにつれ、何もやる気がしなくなってくる。そんな人は日照時間が短くなることで発症する「冬季うつ」かもしれない。

 冬季うつでは、〈1〉朝起きにくく日中も眠気が強い〈2〉炭水化物が無性に食べたくなる〈3〉物事への意欲・興味がなくなる――などの症状が表れる。食べる量が増え、冬だけ体重が数キロ増える場合が多い。一方で悲哀感は少ない。目から入る光の刺激が減り、脳内で気分を調節する神経伝達物質セロトニンの分泌量も落ちるのが原因とみられている。

 国立精神・神経センター部長の三島和夫さんによると、別表のチェックリストで12点以上だと、冬場に発症する可能性が高い。8?11点は予備軍で、国内でも緯度が高い地域に引っ越したり、室内での仕事時間が増えたりすると発症する恐れがあるという。

 症状は早ければ9月後半に始まり、翌年4月ごろまで続くが、光を秋から積極的に浴びることで発症を防いだり症状を和らげたりできる。三島さんは曇りの日でも30分以上、散歩などで外出することを勧める。天候不良で外に出られない日は、窓際で1時間程度屋外を見続けよう。

 肉、魚、豆乳、ナッツ類、バナナなどを食べることも大切だ。これらの食べ物には、セロトニンのもとになるアミノ酸「トリプトファン」が多く含まれている。

 日本大医学部教授の内山真さん(精神医学)は「球場のマウンドを上回る5000?1万ルクスの光を発する市販の照明器具の活用も冬季うつの対策になる」という。秋冬も夏と同じだけ光を浴びられるよう、早朝や夕方に机の脇などに置くといい。ただ、深夜に使うと目がさえて寝付きが悪くなるので避けたほうがいい。 (高田真之、米山粛彦)

冬季うつチェックリスト
Q 季節によって各項目はどのくらい変化しますか。当てはまる点を(  )内に書いてください。

なし:0点、少し:1点、中程度:2点、かなり:3点、極端に:4点

・睡眠時間(  )
・人とのつきあい(  )
・全般的な気分の良さ(  )
・体重(  )
・食欲(  )
・活動性(  )
評価:合計点が12点以上だと冬場に発症の可能性が高い。8?11点だと予備軍。


(つづく)

団地の高齢化

団地建て替え

読売新聞より


高齢者施設 誘致の好機
千葉・高根台 住民中心に基本構想

 全国で進む「団地の高齢化」問題。その対策の一つが高齢者施設の誘致だ。住民の手で誘致構想をまとめ、それに成功した団地を訪ねた。(針原陽子、写真も)

 千葉県船橋市のほぼ中央に位置する「高根台団地」は県内屈指の規模を誇る。その一角にあるベージュと黄土色のモダンな5階建て。6月にオープンした「高根台つどいの家」で、高齢者住宅やグループホームなどが入っている。住民が基本構想をまとめ、誘致に成功した複合施設だ。

 「高根台」は、1961年に日本住宅公団(今の都市再生機構=UR)が造成した団地で、2000年3月から建て替え工事が始まった。65歳以上の団地住民は約30%。孤独死も発生していたほか、認知症とわかる住民が団地内を徘徊(はいかい)していることもあった。

暮らし続ける
 「ここで暮らし続けるには、福祉の拠点施設が必要」。建て替えを機に、そう思い立った団地自治会事務局長の小池芳子さん(68)と、同役員の杉本恵子さん(62)の2人が、誘致運動の立役者となった。03年秋に発足した作業グループのメンバーに加わり、どんな施設が望ましいのか、検討を開始。団地住民の利用を念頭に様々なサービスを探り、勉強会や高齢者住宅・施設の見学会を行いながら船橋市やURとの話し合いを重ねた。

 障害者や子ども関連の施設は、市から「制度が別で、高齢者施設と一緒には作れない」と言われて断念。必要最小限と思われるデイサービスとグループホーム、地域開放の食堂、集会室についてURへの提案に盛り込み、事業者が採算を取りやすいよう、高齢者専用賃貸住宅(高専賃)も加えた。住民の手で構想をまとめたのは06年のことだった。

 URでは07年、この提案をもとに事業者を公募。有料老人ホームを全国で展開する「生活科学運営」に決まった。施設には、住民側の提案通り、高専賃57戸、小規模多機能型居宅介護、コミュニティールームなどが入る。食堂事業者の選定や地域交流スペースの活用法などにも住民の意見が採用された。

 「住民の意思をある程度反映する形で施設が作れてよかった」。杉本さんと小池さんは口をそろえる。

理想とコスト
 UR千葉地域支社によると、建て替えを実施しているのは、終わったところも含めて全国約220地区。建て替えに伴う高齢者施設の誘致も多いという。しかし、通常は地元自治体との協議が中心で、高根台団地の担当者は「機構の理想は『住民の意向をくみ、いつまでも住んでもらえる街づくりを目指す』こと。高根台はそれにぴったりのモデルだ」と話す。

 ただし、課題もある。住民の要望を取り入れた結果、コストが上がり、公募に応じたのは「生活科学運営」1社にとどまった。建て替えで余った用地を施設にあてるものの、この土地はURから買い取ることが求められる。ハードルは高い。

 この問題に詳しい小林秀樹・千葉大教授は「郊外の団地の建て替えは、URなどと自治体、住民が知恵と金を出し合わないと成立しない。長く住んでもらえるなど、UR側にもメリットがある。長期的に土地を安く貸すなどの対応も必要ではないか」と指摘している。

 
◇「高根台つどいの家」については、生活科学運営のホームページで紹介
(http://www.seikatsu-kagaku.co.jp/intro_house/takanedai/takanedai.htmlを参照)。
◇小林教授の団地再生に関する研究は、
http://kobayashi-lab.tu.chiba-u.jp/project/bunjyo/p01.htmlに詳しい。

冷え予防

季節の変わり目

読売新聞より


(3)手浴、乾布摩擦…冷え予防

 これからの季節、体が冷えてかぜも引きやすい。専門家は秋口から生活習慣を見直し、体を温める重要性を訴える。

 東京都江東区で開業する石原結實(ゆうみ)医師は、入浴法や運動などで体を温めることを勧める。たとえば、冷えによる腰の痛みを緩和するためには半身浴が良い。38?41度程度のお湯に30分ほど、みぞおちから下だけ入ると、下半身の血流が良くなる。全身から発汗し続ける効果もある。

 「手浴・足浴」も血流を改善し、発汗効果がある。洗面器に42度の熱いお湯を入れ、両手首や両足首から先を10?15分程度つける。体調が優れない時は気分も落ち込みがちだが、ショウガ1個をすり下ろして風呂に入れる薬湯は、リラックス効果が期待できるという。

 石原さんは体の熱を上げて血行を良くするために、スクワットやウオーキングなどの運動のほか、腹巻きやズボン下を着用して日ごろから体を冷えないようにする工夫も大事だという。「秋から体を温めるクセをつけておけば、冬も乗り切れる」

 だが、体力が落ちている高齢者にとって、運動を始めるのは大変だ。介護支援専門員で「あさいマッサージ教育研究所」(川崎市)の浅井隆彦代表は「タオルを使った乾布摩擦は運動の代わりになる」と勧める。

 手足など体の末端から心臓の方向に向かって、素肌をゆっくりとこする。「体が温まって汗が出るくらい」の時間が目安とか。タオル地の肌触りが気になる場合は、手ぬぐいなどを使うといい。

 浅井さんは、習慣として長く続けるために、「時にはアロマオイルを垂らしたお湯に布を浸し、絞った上で体をこする湿布摩擦で気持ちをリフレッシュさせてみては」と話している。


(つづく)

マスクと保湿

季節の変わり目

読売新聞より


(2)マスク 保湿対策にも

 秋になると、夏に比べて空気中の水分が半減する。外気に触れる肌の角質層からは、外気の湿度に応じて水分が蒸発するため、空気が乾燥すると、肌もカサカサになる。

 特に代謝の落ちた高齢者の場合、かゆみや湿疹(しっしん)に悩まされやすい。弱った皮膚を爪でかきむしる人も多い。

 高齢者介護施設では秋ごろから、利用者の肌に保湿剤を塗ったり、感染症対策と合わせて施設内の湿度を下げないように加湿器を導入したりする施設が目立つ。

 広島市佐伯区のデイサービスセンター石内慈光園では、看護師が入浴時に肌の状態をチェック。肌が乾燥しがちな利用者には、お風呂上がりに市販の保湿剤を塗っている。担当者は「カサカサなどの不快感から解放されるので利用者にも好評です」と話す。

 口や鼻の内部も外気に触れると乾燥しやすい。口腔(こうくう)内が冷えて乾燥すると、風邪を引く原因にもなる。

 東邦大学医学部教授の小林寅てつ(いんてつ)(てつの字は吉吉)さんは、乾燥対策としてマスク利用を勧める。「冷たい外気が直接入らず、呼気で満たすため、口やのどの内部の湿度が保たれる。せきが出やすい人やぜんそく患者など、のどが弱い人には有効」と語る。

 最近のマスクは、花粉症やウイルス対策として上部に金属が入ったタイプが登場。金属を鼻の形状に合わせて変形させて皮膚とのすき間が生じないようにすると、保湿効果は高いという。

 花粉やウイルス対策の場合、マスクの外側に花粉やウイルスが付着するため、使い捨てが推奨されている。保湿効果を期待するなら「息苦しくない限り、使い続けて構わない」(小林さん)という。ただし、インフルエンザ予防としてのマスクは万能ではないとされ、過信は禁物だ。


(つづく)

「冬太り」を防ぐ

季節の変わり目

読売新聞より


(1)運動少々 「冬太り」防ぐ

 厳しい夏も終わり、朝晩は涼しくなった。行楽やスポーツにはうってつけの季節だが、季節の変わり目は体調を崩しやすい。今からできる対策を紹介する。

 寒くなると、体を動かさないうえ、つい食べ過ぎてしまう。その結果、脂肪が増えて「冬太り」に悩まされる人も多い。「秋のうちに筋肉量を増やし脂肪が燃えやすい体を作っておけば冬太りは防げる」と説明するのは、フィットネスクラブ「ティップネス渋谷」(東京・渋谷)のトレーナー戸塚順久(よりひさ)さんだ。

 お勧めは日常生活ではあまり使わない背中や尻、ももの裏、すねなど、全身のほぼ半数の筋肉を鍛えられる運動。スクワットに似ているが、お尻を斜め後ろ方向にゆっくり下げるのがコツで、ももが地面と平行になったら止め、立ち上がる動作を繰り返す。

 後ろに倒れないように両手を前に出してバランスをとるが、手をいすや壁に添えてもいい。1セット10回で3?4セットが目安。この運動で筋肉の働きも活発になるので、続けて脂肪燃焼に有効な有酸素運動もやってみよう。「朝は脂肪が燃えやすい。10分の散歩で構わない」と戸塚さん。

 日本栄養士会栄養ケア・ステーションの田中裕子さんは「肉や魚、卵といったたんぱく質を多く含むおかずを毎食1品取り入れれば、筋肉を増やせる」と語る。〈1〉朝食を抜かずに夕食の量は減らす〈2〉揚げ物は週2回まで〈3〉洋菓子は週1回まで――なども有効だ。

 毎朝、食前に体重計に乗る習慣も大切。肥満の指標に体重(キロ・グラム)を身長(メートル)の2乗で割ったBMIがある。田中さんは「秋のうちに日本人の標準値である22に近づけておき、朝に体重を測って増えていたら、その日の運動量を増やしたり夕食の量を減らしたりしましょう」と話す。


(つづく)

政権交代

政権交代

読売新聞より


支え充実 現場は期待
 「生活者主導の政治」を掲げ、政権奪取を果たした民主党は、雇用、介護、障害など、社会保障でも新機軸を打ち出している。様々な懸案を抱える現場の声を拾った。(梅崎正直、小山孝、大津和夫)

雇用

 雇用政策については、労働者保護政策を民主党は政権公約(マニフェスト)に掲げており、労働界などから期待感が強まっている。

 注目されるのが派遣労働の規制強化。1985年に制定された労働者派遣法の対象業務は当初、一部に限られていた。しかし、企業の要請に沿って対象業務を徐々に拡大、99年に原則自由化された。同党は「安易な規制緩和が雇用不安を招いた」として、2か月以下の労働者派遣や製造業への派遣を、原則禁止する方針を政権公約に盛り込んでいる。

 派遣ユニオンの関根秀一郎書記長は「自民党は『使い捨て労働力』を広げ、貧困問題を生んだ。民主党には公約を実現するだけでなく、契約社員や期間従業員など有期雇用全体の規制もしてほしい」と話す。

 ただ、ニートら若者の支援を行うNPO法人「育て上げネット」の工藤啓理事長は「様々な事情で比較的簡単な仕事にしかつけない若者もいる。規制強化と併せて彼らの働く場も確保してほしい」とクギを刺す。

 一方、同党は最低賃金の引き上げも掲げていることから、「ますます企業経営は苦しくなる」(経営者団体幹部)など、経済界からは懸念の声が上がっている。

介護
 介護職の低賃金や人手不足が深刻な社会問題となったのを受け、民主党は「介護労働者の賃金の月額4万円引き上げ」を掲げた。ホームヘルパーなどが加盟する「日本介護クラフトユニオン」の河原四良会長は「多くの介護職が賃金アップを期待しており、約束を果たしてほしい」と期待する。

 厚生労働省によると介護職の平均給与は月約21万円。4万円引き上げでも全産業平均(約33万円)には届かない。河原会長は「将来的には全産業平均まで賃金を上げたい。そのためには、専門性を高める支援も必要」と対策の上積みを求める。

 介護する家族の関心も高い。「認知症の人と家族の会」の高見国生代表理事は、「賃金アップを介護サービスの質の向上につなげてほしい」と注文する。さらに、政権公約では触れられていない認知症対策について、「本人や家族の暮らしを成り立たせるためには、症状に応じた切れ目ないサービスが必要。どのような制度にするのか、全体像を示してほしい」と話している。

障害者
 障害者政策は大きく転換しそうだ。現在、その根幹となっている「障害者自立支援法」について、民主党は廃止を打ち出し、新たに「障がい者総合福祉法(仮称)」制定を目指す。

 自立支援法は、サービス費用の1割を利用者が負担する「応益負担」が原則だったが、多くの障害者団体から批判を浴びた。民主党は新法で、収入など負担能力に応じて利用料を払う「応能負担」を導入する方針だ。自立支援法に批判的だったDPI(障害者インターナショナル)日本会議の尾上浩二事務局長は、「応能負担への移行や、支援対象になる障害の範囲拡大などが新法に盛り込まれると思うが、これらは新法策定を待たず、早急に実現してほしい」と期待する。

 一方、自立支援法の枠内で前進を目指してきた人たちからは、困惑の声も。日本発達障害ネットワークの山岡修副代表は「『障害者を施設から地域へ』という自立支援法の基本的な考え方は正しかったと思う。現行法の良い部分は残し、障害者施策を後退させるべきではない」と主張する。


(つづく)

新型インフル

【どうする?新型インフル】(2)妊婦 重症化に警戒を

読売新聞より


発病予防にもタミフル有効

 大阪府内の内科・産婦人科病院の待合室。10月に出産予定の主婦(26)は、「手洗い、うがいを心がけているが、2歳の長女がいるので外出を控えるといっても限度がある」と不安げに話した。

 同病院では先月、インフルエンザに感染した妊婦が4人いたが、タミフルを服用し、重症化することはなかった。家族が感染したケースもあったが、妊婦が予防のためにタミフルを服用し、発症はしなかった。

 海外の報告から、妊婦は新型インフルエンザにかかると重症化する恐れがあると見られている。

 感染を防ぐため、日本産科婦人科学会は、妊婦にインフルエンザが疑われる症状が出た場合は、かかりつけの産婦人科を受診するのは避けるように求めている。

 北大産婦人科の水上尚典(みなかみひさのり)教授は、「インフルエンザにかかったかなと思ったら、まず産婦人科に電話で相談した上で、できるだけ早く地域の内科を受診して下さい」と話す。

 「できるだけ早く」というのは、発症後48時間以内にタミフルを服用することが、重症化防止に最も有効だとされているからだ。そのためにも「発症したらすみやかに受診できるよう、受診する医療機関を、かかりつけ医と相談してあらかじめ決めておいて下さい」

 妊娠中に薬を飲んで、胎児への影響はないのだろうか。

 日本産婦人科診療ガイドラインでは、妊婦・授乳婦への抗インフルエンザ薬投与は「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に行う」とされている。新型インフルエンザでは、妊婦の重症化が特に懸念されているため、学会は「有益性が危険性を上回る」と判断、タミフルの早期服用を勧めている。

 国内の調査では、妊娠初期にタミフルを使用した90例のうち、流産などが4例あったが、「いずれも薬を飲まなくても発生する自然発生の範囲内だった」としている。

 感染予防が最も大切なのは言うまでもない。予防法は一般の人と同じ手洗い、うがいとマスクの着用。不要不急の外出は控えること。しかし、仕事を持つ人もいる。上の子が感染すれば、妊娠中でも看病せざるを得ない。

 そこで、国立感染症研究所・感染症情報センターの安井良則主任研究官は、ワクチンの接種を勧める。

 季節性インフルエンザのワクチンは、日本産婦人科診療ガイドラインで「母体、胎児への危険性はきわめて低い」とされている。10月に接種が始まる予定の新型ワクチンも、国産のものは季節性と同じ製法なので、同程度に安全とみられている。

 妊婦のほか、乳幼児、高齢者、持病のある人も、新型インフルエンザにかかると重症化しやすいといわれている。「こうした人たちは、機会があればワクチンを打つべきだ」と安井さんは話す。

 また、妊婦の同居家族が感染した場合などには、冒頭のケースのように妊婦が予防のためにタミフルを服用することを学会は勧めている。かかりつけの産婦人科医に相談したい。予防は、保険が適用されないので、7000?1万円(約10日間分)ほどの自費負担になる。


(つづく)

新型インフル

【どうする?新型インフル】(1)発熱 まず病院に電話

読売新聞より


感染防止へ 受診時間の確認を

 新型インフルエンザの感染が国内でも急速に拡大している。私たち一人一人が予防につとめ、感染した場合は人にうつさないように行動する必要がある。症状が出た場合の対処法、感染予防のポイントなどを紹介する。

 川崎市の高校2年の男子生徒(16)は8月中旬の朝、39度の熱が出た。母親(48)は「新型インフルエンザかもしれない」と考えた。かかりつけ医に電話したら、「マスク着用で来院し、母親が手続きをしている間、患者は待合室に入らず、ドアの外の長いすで待っていてください」と言われた。

 当初、新型インフルエンザの診察は発熱外来に限っていたが、現在はほとんどの自治体で、かかりつけ医など最寄りの医療機関が診察をすることになった。

 しかし、ほかの患者への感染を予防するため、受診時間や入り口を別にしている医療機関も多い。対応は医療機関によって異なるため、厚生労働省は「まず電話で確認して」と呼びかけている。

 新型インフルエンザの主な症状は、急な発熱やせき、のどの痛みなど通常の季節性インフルエンザと変わらない。こうした症状が出たら、かかりつけの医院に電話してから受診する。医療機関がわからない場合、保健所などに設置されている「発熱相談センター」などに電話で相談する。

 日本臨床内科医会インフルエンザ研究班副班長を務める廣津(ひろつ)医院(川崎市)院長の廣津伸夫さんは、「新型は感染力が強いので、他人にうつさない、ということを念頭に行動してほしい。季節性インフルエンザでは、子どもに37度5分以上の熱があっても『大丈夫だろう』と登校させる親がいるが、やめてほしい」と話す。


 新型インフルエンザに感染した場合でも、重い症状がなければ自宅療養になる。心配なのが家族への感染だ。

 冒頭の男子生徒は簡易検査でA型インフルエンザだとわかり、リレンザを処方された。タミフルとともに使われているインフルエンザ治療薬だ。後日、詳しい検査で新型インフルエンザと判明した。男子生徒は自宅で安静にし、薬のおかげで熱もすぐに下がったが、看病した母親が感染してしまった。

 廣津さんは、「家族が発熱したら、インフルエンザと診断される前から家の中でも家族全員でマスクをするなどの対策をとれば、二次感染のリスクは減らせる」と話す。

 東京の葛飾区保健所は地元の医師会と協力して、自宅療養時の注意点をパンフレットにまとめている。患者本人については〈1〉毎日体温を測る〈2〉個室で療養して家族との接触を少なくする〈3〉マスク着用〈4〉手洗いを心がける――などがポイントだ。呼吸が速い、胸が痛い、意識がもうろうとするなどの症状が表れたら、すぐに医師に連絡する。

 家族に関しては〈1〉マスクをして看病し、看病後は手を洗う〈2〉定期的な部屋の換気〈3〉タオルや食器は患者と共用しない――など。

 熱が下がってもインフルエンザの感染力が残っている可能性がある。厚生労働省は、「発熱やせきなど症状が始まった日の翌日から7日目まで」はできるだけ外出しないよう求めている。


(つづく)

古武術と介護

古武術で元気に

読売新聞より


(3)体の使い方 介護に応用も

 最近、介護に古武術の考えを取り入れる試みが登場している。古武術の特徴の一つが、全身をくまなく使いながら、負担を体全体に分散させる点。これを応用し、介護が必要な人を移動させるときなどに、腕だけでなく、全身を上手に使っていこうという考え方だ。

 ただ、全身を使うといっても、古武術の心得がないとわかりにくい。「背中と腕を意識しながら、体の動きをとらえてみてほしい」と理学療法士の岡田慎一郎さん(37)は話す。岡田さんは高齢者介護施設などで働く中で、古武術の動きが介護に生かせることに気づき、5年前から古武術の動きについて研究し続けている。

 介護現場では、寝ている人を起こそうとしたり、イスに座っている人を立たせたりする場面が多い。このときに腕とつながっている肩甲骨を意識することが重要だという。

 まずは肩甲骨が動きやすくなるよう、肩を動かしながらほぐしてみる。背中側の肩の下部分に出っ張っている左右二つの骨が肩甲骨だ。左右の肩甲骨を広げると背中が丸くなり、狭めると胸を張る格好になる。これを繰り返す。

 物を持とうとするとき、通常は手のひらで対象を支える。岡田さんは対象に添える「持ち手」を、手の甲から入れることを勧める=写真=。背中に適度な張りを保つのがポイントだ。こうすると、腕の筋肉だけでなく、背中の筋肉を働かせることができる。

 この後、手を返して、物を運ぶ。「赤ちゃんを抱えるとき、だっこひもを使えば、背中も使って重みを支えることになり、腕だけで支えるより楽になります。これと同じ原理で、背中を張った状態にすると、背中にも重みが伝わり、腕だけに頼らなくて済みます」と岡田さんは説明する。

 力が1点にかからず、肩や腰を痛める危険性も減る。岡田さんは「体を合理的に使えば、筋トレをしなくても、気軽に物を持てます。ぜひ試してほしい」と話している。


(つづく)

古武術の歩き方

古武術で元気に

読売新聞より


(2)体ねじらないナンバ歩き

 陸上400メートルハードル競技で北京五輪代表となった為末大選手などのスポーツ選手が動きを取り入れたことで有名になったのが「ナンバ走り」だ。古武術の「体をねじらない」という考え方を表しており、最近注目されている。

 「ナンバ」は右手右足、左手左足を同時に出す足の運び方のこと。昔の日本人が普通に行っていた身のこなしとされる。

 語源は、歩きにくい場所を表す「難場」や、「南蛮」渡来によるとする説などがあるが、よくわかっていない。明治以降にナンバの動きは日本人からなくなったが、手を大きく振って足踏みする歌舞伎の演技方法「六方(ろっぽう)」や相撲のすり足に、ナンバの動きが残っているという。

 桐朋学園大学(東京)教授の矢野龍彦さんは、このナンバの動きを研究し、大学の授業で学生に指導している。

 ナンバが生まれた背景について、矢野さんは「着物で生活していたためではないか」と話す。同じ側の手と足を出す動きを繰り返した方が、現代の歩き方よりも胴体をねじる動作が少なく、着物が着崩れないというのだ。

 「ナンバ歩き」「ナンバ走り」は体をねじらないため、矢野さんは「体への無理が少なく、楽な歩き方です」と指摘する。

 平らな場所では楽なのかどうかを意識できなくても、坂道や階段で試してみるとわかりやすい。イラストのように、手と足を同時に出していくのが、楽な階段の上り方。右半身、左半身を交互に前に倒すようにし、足を階段に乗せていくイメージだ。

 「山登りの途中にきつくなると、無意識のうちに、前に出す足のひざに手を置く人は多いはず」と矢野さん。「昔の人を想像しながら、試してみるのも興味深いはずです」と話している。


(つづく)

古武術と健康

古武術で元気に

読売新聞より


(1)バランス取れた姿勢へ

 江戸時代以前から伝わる古武術の身のこなしに関心が高まっている。古くから伝わる動作を研究する人たちが増えるにつれ、健康に応用できる体操なども広がってきた。古武術を応用し、体を楽に動かすコツを探ってみたい。

 古武術とは、古武道や古流武術などとも呼ばれている。明治時代以降に成立した剣道や柔道といった現代武術以外の武術のこと。江戸時代以前から伝わっている、剣術や槍術(そうじゅつ)、弓術などの幅広いものを指す。

 毎週木曜日の夜、東京・恵比寿の道場で、古武術の動きを学ぶ講座が開かれている。男女20人ほどを指導しているのが、武術研究家の中島章夫さん(54)だ。中島さんが指導する古武術の基本にあるのが、体のバランスを重視すること。「体をねじらない」「踏ん張らない」という考え方を大事にしており、「体の一部に無理な力をかけないように意識することを伝えようとしています」と話す。

 背筋を伸ばした正しい姿勢を保つことも古武術の基本。動きながらも、バランスの良いまっすぐな姿勢を保ち続ける。そのために鍛えたいのは、腰の中央にある腰椎(ようつい)と太ももを結んでいる「大腰筋(だいようきん)」だ。

 この筋肉は体の外から触れることができず、普段はなかなか意識することがない。大腰筋を鍛え、バランス感覚を養う方法として、中島さんは「ボールあぐら」を勧めている。写真のようにボールに座り、足の裏を合わせる。倒れないように両腕を使って、バランスを保つ。慣れてきたら、後ろに手を組んでみる。中学生用の小さなバスケットボールなど硬いボールは、バランスを取りにくく、大腰筋を鍛えるのに向いている。うまくできないときは、ボールの空気を少し抜いてみる。

 中島さんは「胴体全体を使いながら、しっかりバランスを取る古武術の考えを応用したものです。できるだけ手足に頼らず、姿勢を保ってみてください」と話している。


(つづく)

政権交代

政権交代

読売新聞より


支え充実 現場は期待
 「生活者主導の政治」を掲げ、政権奪取を果たした民主党は、雇用、介護、障害など、社会保障でも新機軸を打ち出している。様々な懸案を抱える現場の声を拾った。(梅崎正直、小山孝、大津和夫)

雇用


 雇用政策については、労働者保護政策を民主党は政権公約(マニフェスト)に掲げており、労働界などから期待感が強まっている。

 注目されるのが派遣労働の規制強化。1985年に制定された労働者派遣法の対象業務は当初、一部に限られていた。しかし、企業の要請に沿って対象業務を徐々に拡大、99年に原則自由化された。同党は「安易な規制緩和が雇用不安を招いた」として、2か月以下の労働者派遣や製造業への派遣を、原則禁止する方針を政権公約に盛り込んでいる。

 派遣ユニオンの関根秀一郎書記長は「自民党は『使い捨て労働力』を広げ、貧困問題を生んだ。民主党には公約を実現するだけでなく、契約社員や期間従業員など有期雇用全体の規制もしてほしい」と話す。

 ただ、ニートら若者の支援を行うNPO法人「育て上げネット」の工藤啓理事長は「様々な事情で比較的簡単な仕事にしかつけない若者もいる。規制強化と併せて彼らの働く場も確保してほしい」とクギを刺す。

 一方、同党は最低賃金の引き上げも掲げていることから、「ますます企業経営は苦しくなる」(経営者団体幹部)など、経済界からは懸念の声が上がっている。

介護
 介護職の低賃金や人手不足が深刻な社会問題となったのを受け、民主党は「介護労働者の賃金の月額4万円引き上げ」を掲げた。ホームヘルパーなどが加盟する「日本介護クラフトユニオン」の河原四良会長は「多くの介護職が賃金アップを期待しており、約束を果たしてほしい」と期待する。

 厚生労働省によると介護職の平均給与は月約21万円。4万円引き上げでも全産業平均(約33万円)には届かない。河原会長は「将来的には全産業平均まで賃金を上げたい。そのためには、専門性を高める支援も必要」と対策の上積みを求める。

 介護する家族の関心も高い。「認知症の人と家族の会」の高見国生代表理事は、「賃金アップを介護サービスの質の向上につなげてほしい」と注文する。さらに、政権公約では触れられていない認知症対策について、「本人や家族の暮らしを成り立たせるためには、症状に応じた切れ目ないサービスが必要。どのような制度にするのか、全体像を示してほしい」と話している。

障害者
 障害者政策は大きく転換しそうだ。現在、その根幹となっている「障害者自立支援法」について、民主党は廃止を打ち出し、新たに「障がい者総合福祉法(仮称)」制定を目指す。

 自立支援法は、サービス費用の1割を利用者が負担する「応益負担」が原則だったが、多くの障害者団体から批判を浴びた。民主党は新法で、収入など負担能力に応じて利用料を払う「応能負担」を導入する方針だ。自立支援法に批判的だったDPI(障害者インターナショナル)日本会議の尾上浩二事務局長は、「応能負担への移行や、支援対象になる障害の範囲拡大などが新法に盛り込まれると思うが、これらは新法策定を待たず、早急に実現してほしい」と期待する。

 一方、自立支援法の枠内で前進を目指してきた人たちからは、困惑の声も。日本発達障害ネットワークの山岡修副代表は「『障害者を施設から地域へ』という自立支援法の基本的な考え方は正しかったと思う。現行法の良い部分は残し、障害者施策を後退させるべきではない」と主張する。

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