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公園も禁煙

公園でモクモクやめて…北区が方針

読売新聞より


受動喫煙の訴訟受け 灰皿も撤去

 子供たちが集まる公園で、たばこの煙による「受動喫煙」の被害を受けたとして、住民の父娘から10万円の損害賠償を求める訴訟を起こされたことをきっかけに、東京・北区は児童遊園からの灰皿の全面撤去や、利用者に喫煙の自粛を求めることなどを決めた。

 厚生労働省も今月25日、屋外でも子供が多く利用する場では、受動喫煙の防止策を取るよう自治体に促す通知を出しており、同様の取り組みが全国に広がる可能性が出ている。

 東京・北区のJR赤羽駅近くにある区立赤羽公園。週末は親子連れが目立つ中で、ブランコ近くに設置された灰皿の周りには、紫煙をくゆらせる大人たちの姿があった。

 「たばこを吸えるスペースは減っている。公園は子供たちだけのためのものではなく、一服できる場所があってもいいのでは」

 一家6人で訪れていた喫煙派の会社員男性(40)はそう語ったが、5歳の長女を遊ばせていた女性(32)は「たばこの煙はとても気になる。子供に吸わせたくない」と迷惑そうだった。

 健康増進法では、学校や官公庁など多くの人が集まる施設の管理者に、他人がたばこを吸うことによる受動喫煙の防止策を求めている。しかし、屋外の公園は対象外のため、路上喫煙が禁じられた愛煙家が“行き場”を失い、地域の公園が「喫煙所」になっているという声も聞かれる。

「子供の場所」
 北区は昨年11月、区内の会社員男性(31)と長女(3)から、公園の禁煙化と灰皿の撤去を求めてきたのに十分な対策が取られていないとして、10万円の損害賠償を求める訴訟を起こされた。東京地裁の審理では、「たばこの煙を吸わされ、目やのどなどの痛みにさらされた」と主張する男性に、区は「煙と痛みとの因果関係が不明」として訴訟では請求の棄却を求めている。

 その一方で、区はこの訴訟をきっかけに、灰皿が設置されている区内の49の公園や、20の児童遊園の運営を見直すことを決定。「子供のための場所で、喫煙できるのは理屈が通らない」(道路公園課)として、まず今月5日から、児童遊園の灰皿計32個の撤去を始めた。区立公園に設置された計314個の灰皿についても、遊具の近くは撤去し、利用者には喫煙の自粛を呼びかける方針だ。

他自治体でも
 厚生労働省が学校や飲食店などでの原則全面禁煙を求めた今月25日の通知には、公園や通学路など、多くの子供が利用する場所での受動喫煙の防止措置が必要という指摘も盛り込まれた。

 同省が屋外での対策を促すのは初めて。佐賀県嬉野市でも昨年12月から27公園のうち10公園を全面禁煙とし、残る17公園では分煙化を図っており、他の自治体でも追随する動きが出るかどうか注目を集めそうだ。


(つづく)
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日光と元気な骨

骨を元気に

読売新聞より


(4)1日15分は日光浴びる

 食事や運動などとともに、骨を強くするうえで重要なのが、日光に当たることだ。日光に含まれる紫外線は、肌を老化させるため敬遠されがちだが、元気な骨を作るのには欠かせない。

 葛城病院(大阪府岸和田市)の名誉院長、藤田拓男さんは「カルシウムが腸から吸収されるのに、ビタミンDが大切な働きをします。紫外線は、このビタミンDを体内で作るのに不可欠なのです」と話す。

 ビタミンDは、サバやサンマなどの魚類やシイタケなどのキノコ類に含まれている。だが、必要量のすべてをこうした食物から直接取れるわけではなく、多くは日光を浴びることによって体内で作られる。紫外線が皮膚に当たることで、皮下脂肪に含まれるコレステロールの一種がビタミンDに変わるのだ。

 ビタミンDはその後、肝臓や腎臓に運ばれて活性型ビタミンDとなる。これがカルシウムの吸収を高める。

 スウェーデンなどの北欧では骨粗しょう症になる人が多い。緯度が高く日照時間が短いことから、紫外線不足が大きな要因として指摘されている。

 藤田さんは「日焼けするほど日光に当たる必要はありません。1日に15分程度でいい」と話す。晴れた日に散歩や買い物で屋外を歩く程度でいい。歩くことで、骨を強くするのに必要な運動にもなる。ガーデニングで外に出るだけでもいいし、ベランダなどで日光浴をしてもいい。

 紫外線が気になる人は、木陰に30分程度座っているだけでも効果がある。屋内で日光を浴びる際は窓を開けるのが望ましい。体内でビタミンDを作る種類の紫外線は、ガラスを通り抜けないからだ。

 「高齢になるほど、骨粗しょう症の人が増えますが、年齢のせいとあきらめないでください。日光に当たるようにするなど生活習慣を変えることで、ある程度防ぐことができるのです」と助言する。(西内高志)


(つづく)

骨に適度な負荷を

骨を元気に

読売新聞より


(3)片足立ちで適度な負荷

 元気な骨を作るには、運動も大切になる。骨に適度な負荷をかけることで、骨量が増えるからだ。実際、負荷のかからない無重力の宇宙空間で長期間過ごした後に帰還すると、骨が弱くなることが知られている。長期間、寝たきりで過ごした場合も同じだ。

 骨粗しょう症になった高齢者に起こりやすくなるのが、太ももの付け根の骨折。西蒲田整形外科(東京)の院長、阪本桂造さんは「ほかの部位の骨と違い、太ももの付け根は骨折するとつきにくい。大がかりな手術が必要になるため、日頃から骨を強くしておく必要があります」と話す。

 体力に自信があれば、ゲートボールや太極拳など、好きな運動に取り組めばよい。しかし、そうでない人の場合は選択肢が限られる。そこで阪本さんは「ダイナミックフラミンゴ療法」=図=を推奨している。簡単に言えば、片足立ちだ。

 阪本さんによると、片足立ちをすると、両足で立っている場合と比べ、太ももの付け根には約2・75倍の負荷がかかる。左右1分ずつ行うと、約53分間歩くのと同じ負荷になるという。

 具体的には、左右1分ずつの1セットを1日に3回行う。連続して1分できなければ、最初のうちは途中でもう一方の足をついてもいい。また、壁や柱、イスの背などに手をついて行うと、体を安定させることができる。

 阪本さんは1993年から10年間、骨粗しょう症の人に片足立ちを1日に3回実践してもらったが、3か月後には、約6割の人が太ももの付け根の骨量が増えた。その後、骨量は緩やかに減少するが、運動を始めた時期の骨量は維持された。「元々、片足で15秒程度しか立てない人には有効。骨盤周辺の筋力やバランス感覚を養い、転倒を予防する効果も期待できます」と阪本さん。

 ただ、片足立ちをすると、ひざには太ももの付け根以上の負荷がかかる。ひざに痛みがある人には勧められないという。


(つづく)

東京マラソン

東京マラソン28日号砲、医師ランナー50人並走

読売新聞より


昨年 松村邦洋さん救った松本さん「初心者は6割の力で」

 3万5000人が都心を駆け抜ける「東京マラソン2010」(読売新聞社など共催)が、28日に迫った。アジア最大規模の市民マラソンで、コース上には約50人の医師「ランニングドクター」が並走し、大会の安全を支える。「自分たちが活躍することがないように」と祈りながらの参加だが、「万一」に備え、ランナーのそばにしっかりと寄り添う。

 これまでランニングドクターとして2度、東京マラソンに参加してきた静岡県伊豆の国市の「伊豆保健医療センター」のセンター長、松本俊彦さん(68)(消化器外科医)は、昨年の大会で1人のランナーの救命に携わった。14キロ過ぎの地点で倒れていたタレントの松村邦洋さん(42)だ。

 「一度追い抜いた時、苦しそうな松村さんの表情が気になっていたので、倒れた直後に駆けつけることができた」。数十メートル先行していた松本さんが舞い戻って人工呼吸を施すとともに、近くのスタッフが心臓マッサージを始めた。ほどなく自動体外式除細動器(AED)も届き、松村さんは鼓動を取り戻した。

 これまでの3回の大会では、松村さんを含め3人が心肺停止状態になったが、ランニングドクターらの迅速な手当てでいずれも一命を取り留めた。文字通り「走るお医者さん」のランニングドクターは、ランナーのけがや事故に即応するボランティアスタッフだ。10キロ地点の日比谷公園から1人ずつスタートし、1キロ8分のゆっくりしたペースで一定の間隔で走りながら、周囲のランナーの健康状態に気を配る。

 ランニングドクターを含めた医療スタッフは約700人。コース上には、医師や看護師らが待機する救護所が15か所設けられるほか、AEDも62台用意される。

 しかし、一番大切なのは選手自身がきちんと体調管理を行い、無理をしないこと。松本さんは「初心者は、沿道の観客に手を振り返したり、スタッフに『ご苦労さま』と声をかけたりする余裕を持って、6割程度の力で走ることを心がけて」とアドバイスする。

 松本さんがマラソンを始めたのは50歳の時で、フルマラソンを完走したこともある。ランニングドクターとしての参加は記録が残らないが、松本さんは「このすてきな大会を医師として支えることは誇り」と語り、今大会も参加する。

 参加受け付け開始

 抽選で東京マラソン出場資格を得た市民ランナーの参加受け付けが25日、東京ビッグサイト(東京・江東区)で始まった。セレモニーでは、大会会長の石原慎太郎都知事が「大いに喜んで楽しんでほしい」とあいさつ。ランナーが続々と入場して手続きを取った。

 今大会からフルマラソンの定員を2000人増やし、3万2000人としたが、申し込んだのは、10キロの部と合わせて過去最多の31万1441人で約8.9倍の狭き門となった。横浜市の会社員弓達(ゆだて)貴政さん(25)は、「抽選に外れた同僚の分も頑張りたい」と話していた。受け付けは27日まで。


(つづく)

骨を強くする

骨を元気に

読売新聞より


(2)お薦めは納豆ドリア

 骨を強くするうえではカルシウムをよく取ることが必要だが、それだけでは足りない。

 例えば、カルシウムが腸管から吸収される際には、ビタミンDが重要な役割を果たす。サンマやサバなどの魚類、シイタケなどのキノコ類に含まれている。

 ビタミンK2という栄養素も見逃せない。カルシウムが骨に沈着するのに必要なたんぱく質・オステオカルシンを作るのに不可欠だからだ。

 倉敷芸術科学大学(岡山県倉敷市)教授、須見洋行さん(食品機能学)は「ビタミンK2を多く含み、骨粗しょう症の予防で注目されているのが、納豆です」と話す。納豆には100グラム当たり約600マイクロ・グラム含まれ、圧倒的に多い。骨粗しょう症が多いスウェーデンなどの北欧でも、納豆への関心が高まっているという。

 ほかにも効用がある。原料の大豆に含まれるイソフラボンには、骨が新陳代謝をする際に過度に壊されるのを防ぐ女性ホルモン・エストロゲンと同じような働きがあるのだ。「納豆のイソフラボンは大豆そのものよりも吸収しやすくより効果的」と須見さん。

 どんなメニューがいいだろうか。同大学講師で管理栄養士の矢田貝智恵子さんが薦めるのが、「納豆ドリア」=レシピ参照=だ。納豆のビタミンK2のほか、チーズやヨーグルトにはカルシウムが、マグロにはビタミンDが含まれている。「チーズ入りのため、納豆が嫌いな人や子どもでも食べやすいのでは」と言う。

 納豆ドリア(1人分)

 【材料】 マッシュルーム20g、バター小さじ2分の1杯、塩・コショウ少々、ご飯90g、納豆1パック、納豆のタレ1袋、ツナ(マグロの油漬け)缶詰40g、マヨネーズ大さじ1杯半、無糖ヨーグルト大さじ1杯、スライスチーズ(とろけるタイプ)1枚、パセリ1枝

 【作り方】《1》トースターを温めておく(オーブンならば210度)《2》マッシュルームを薄切りにし、バターで軽くいため、塩・コショウする《3》納豆に、油を切ったツナとタレ、マヨネーズ、ヨーグルトを混ぜる《4》耐熱容器にご飯を入れ、〈2〉と〈3〉をかけ、スライスチーズをのせてトースターで3?5分間、上面がキツネ色になるまで焼く《5》〈4〉を取り出し、パセリを飾る。


(つづく)

骨粗しょう症

骨を元気に

読売新聞より


(1)女性に多い骨粗しょう症

 高齢になって骨折すると、寝たきりになる恐れが高まる。若い頃から骨の大切さを知り、骨を強くしておきたい。

 成長期を過ぎると、骨は変化しないように思えるが、実は皮膚や血液と同様に、新陳代謝をしている。古くなった骨は壊され、骨中のカルシウムが血液中に放出され、新たに血液中からカルシウムを取り込んで骨が再生される。

 この代謝のバランスが崩れると、骨が粗くなって多くの穴が開いた状態になり、強度が落ちる。骨量がピーク時の70%未満になると、骨粗しょう症と見なされる。

 東京女子医大主任教授の太田博明さんは「女性は更年期を迎える前後から骨量が減る傾向にあります」と話す。50歳以上の全体で見ると、女性はおよそ4人に1人が骨粗しょう症と推定されており、男性よりも圧倒的に多いという。

 大きな要因となっているのが、エストロゲンという女性ホルモンの分泌量の減少だ。元々、骨が過度に壊されるのを防ぐ働きがあるが、閉経の5年くらい前から分泌が減り始め、代謝のバランスが崩れるのだ。

 太田さんは数多くの女性の骨量を調べた経験から、エストロゲンの分泌が減るのに伴って、閉経までの間に骨量は5%ほど減り、閉経後の10年間でさらに15?20%ほど減少すると指摘する。その後も徐々に減っていくという。

 骨粗しょう症になると、背骨がつぶれる圧迫骨折が起きたり、倒れて尻餅をついたり手をついたりしただけで、太ももの付け根や手首、二の腕の骨を折ることが多くなる。寝たきりになる恐れも高まる。

 ただ、自覚症状がない人も多い。特に、背骨の圧迫骨折は痛みを伴わないことが多く、気付きにくい。骨粗しょう症の人で実際に受診しているのは、2割程度と見られている。

 太田さんは「腰や背中が重いといった違和感があったり、身長が2センチ以上低くなったりした場合は疑った方がいい。病院で骨密度を測定してもらいましょう」と助言する。


(つづく)

高次脳機能障害

高次脳機能障害 運転希望者に病院協力

読売新聞より


教習所と連携、適否探る

 脳の損傷により、時には日常活動に支障が出る「高次脳機能障害」。退院後の生活再建に必要な自動車の運転を控えなければならない患者も多い。患者支援を目指し、病院や自動車教習所などが連携し、運転の適否を探る取り組みが進んでいる。(内田健司)

注意事項9か条
 岡山県玉野市で会社を経営する田中浩一さん(仮名)(60)宅の、食卓に張ってあった「運転9か条」が今年初め、2年ぶりに外された。

 田中さんは2007年、脳こうそくで倒れ、「高次脳機能障害」と診断された。9か条を作成したのは、入院先の岡山旭東病院(岡山市)でリハビリを担当した作業療法士、酒井英顕さん(29)。退院後、「再びハンドルを握りたい」と、自動車教習所や県の運転免許センターに通い、運転適性検査や実技指導を受ける田中さんに同行。そこで受けた助言などを参考に、子供が通る道はスピードを控える、自分中心の運転をしない――など、田中さんの症状に合わせて注意事項をまとめた。

 家族が同乗しながら、少しずつ運転の機会を増やしてきたが、一人で運転しても大丈夫かなと、家族が思えるようになってきたため、9か条からの卒業にこぎつけた。田中さんは、「運転には自信があったが、適性検査の結果や教習所の指導で、より注意が必要だと感じた。運転ができない生活は考えられなかったし、仕事をすることがリハビリにもなる」と振り返る。

不安抱える患者
 岡山旭東病院では、入院患者のうち7割が自宅復帰し、そのうち8割が再び運転することを考えている。野間博光リハビリテーション課長は、「高次脳機能障害があっても、歩けたり運動機能に問題がないと、周りからはなかなか病状を理解してもらえないことが多い。特に復職と運転再開に力を入れている」と話す。11人いる作業療法士のうち3人を運転担当にし、患者家族、運転免許センターとも連携する仕組みを作り、試行を続けている。

 酒井さんは「病気の後に運転できるかどうか、患者も家族も不安に思っている。運転を再開するにしても断念するにしても、自分がどういう状況にあるかを客観的に調べてもらった上で、最後は患者・家族が判断できるように情報提供するのが仕事です」と話す。

 高次脳機能障害と診断されても、運転免許更新の際に明確な基準があるわけではないが、県の自動車運転免許センターでは年20件前後、田中さんに類似した相談を受け付けている。県警運転免許課の池田浩己主幹は、「運転適性検査の結果からだけでは適否は判断できない。まずは相談者らがどうしたいのかの判断をした上で、相談にきてほしい」と話している。

血流センサー活用
 運転機能を判定するため、昭和大学東病院(東京都品川区)では、患者の頭にセンサーを付け、脳血流を測定する機械を使っている。医師や作業療法士らが、複数の検査結果を踏まえた注意点などを助言する。

 「運転と認知機能研究会」世話人代表で、昭和大の三村將・准教授(精神医学)は「病気によって運転にどんな影響が出るか異なり、病院での検査はあくまで運転が大丈夫かどうかの目安。安全性に問題のある患者は運転を再開する前に、自動車教習所などで実車で評価をするのが望ましい」と話している。


 ◆運転と認知機能研究会(http://cogdrive.org/)

 ◆認知症高齢者の自動車運転については、国立長寿医療センターの荒井由美子部長が監修した「家族介護者の支援マニュアル」(http://www.nils.go.jp/department/dgp/index-dgp-j.htm)が参考になる。


高次脳機能障害
 脳卒中などの病気や事故で、脳に損傷を受けた場合に起きる。うまく話せなかったり、新しいことが覚えられなかったり、怒りっぽくやる気が出なかったりなどの症状が見られる。症状を自覚しにくい上、見た目ではわかりにくいため「見えない障害」とも言われる。リハビリなどの支援が必要な患者は全国に約6万8000人おり、毎年約2800人が発症するとの推計がある。


(つづく)

全面禁煙へ

「全面禁煙」広がるか 「分煙じゃダメ」厚労省通知へ

読売新聞より

吸う人も大切な客…居酒屋、ホテル困惑

 学校や病院、飲食店やホテルなど、多数の人が利用する場所は原則、全面禁煙に――。

 そんな内容の通知を、厚生労働省が近く全国の自治体に出す。努力目標とはいえ、分煙ではなく全面禁煙にかじを切る内容だけに、客足に響く飲食業界などの反発は必至だ。欧米に比べて遅れが指摘される日本の受動喫煙対策の前進につながるのか。

 「禁煙への取り組みだけでなく、禁煙論議が深まることを期待したい」。厚労省幹部は、今回の同省健康局長通知の狙いをそう話す。

 他人のたばこの煙を吸う受動喫煙が、健康に悪いことは科学的に明らかだ。そこで2003年施行の健康増進法は受動喫煙防止を掲げたが、同省はその際、業界への配慮から、全面禁煙が有効だとしながらも、分煙についても認めた。

 だが、世界の潮流は先を行く。世界保健機関(WHO)のたばこ規制枠組み条約が05年に発効し、07年採択の指針は「100%禁煙以外の措置は不完全」とした。分煙では受動喫煙を完全には防げないとして、欧州諸国で禁煙化が加速した。

 この流れを受け、厚労省も08年、検討会を設置。「原則全面禁煙であるべきだ」との報告書が昨年3月にまとまった。昨年からは、労働者保護の観点から、労働安全衛生法改正で事業主に受動喫煙防止策を義務付けられないかの論議も進む。

 健康増進法の施行以降、日本でも公共施設や乗り物での禁煙・分煙は進んだ。しかし、男性の喫煙率が36・8%(08年)と依然高い中、居酒屋や宿泊施設などでの対策は簡単ではない。これについて今回の通知は、営業に甚大な影響が出る恐れがあれば、暫定的に分煙も認めているが、将来的には全面禁煙を求めている。

 大手居酒屋チェーン「ワタミ」では05年に首都圏などで全面禁煙の店を4店オープンしたが、約1年で撤退した。女性客を中心に好評だったが、宴会の予約が減り、喫煙者の多い深夜帯の客から敬遠されたという。

 ホテルやデパートなどでは禁煙室や禁煙フロアを設けて分煙を図るところも多いが、今回の通知は原則的に全館禁煙化を求めている。大手ホテルチェーンの担当者は「愛煙家のホテル利用も多い。客のニーズを考えると、全館禁煙が必要とは思えない」。大手百貨店の担当者も「たばこを吸う人も吸わない人も大切な客。吸う人を追い出すわけにはいかない」と困惑する。

 タクシー業界には歓迎する声もある。他の地域に比べ禁煙タクシーが少ない大阪タクシー協会の担当者は「禁煙化で客離れを警戒する声はあるが、7割の運転手は『一斉に禁煙化するなら賛成』。通知で禁煙が加速すれば取り組みやすい」。

 全国ハイヤー・タクシー連合会によると、昨年11月時点で37都府県のタクシーが全面禁煙。「売り上げ減の懸念もあったが、客にもドライバーにも禁煙が受け入れられつつある」という。

 国立がんセンター研究所の望月友美子・たばこ政策研究プロジェクトリーダーによると、欧米では、多数の人が利用する場所での禁煙を法律に明記するケースが目立ち、英国ではパブなどの飲食店でも全面禁煙化が進む。日本の現状については「受動喫煙による健康被害の認識が甘かったことが背景にある」と指摘する。

 月刊「禁煙ジャーナル」の渡辺文学編集長は「飲食店を全面禁煙とした海外で、たばこの煙を敬遠していた客が来て、来店者が増えたケースもある。吸いにくい環境作りは、やめたくてもやめられない喫煙者を救うことにもつながる」と話す。(社会部 本田克樹、中村隆)

吉野家、マックが全面協力…神奈川は4月に条例施行
 神奈川県は4月から、全国に先駆けて屋内での喫煙を規制する「受動喫煙防止条例」を施行する。大手外食チェーンが全面禁煙や分煙に積極的に協力する動きを見せているが、個人経営の店からは反発も出ている。

 「餃子の王将」は、3月末までに県内18店のうち9店に喫煙所を設け、食事をする席は全席終日禁煙にする。このうち相模原店では昨年8月、喫煙所(約5平方メートル)を設けて禁煙としたが、渡辺健太郎店長(33)は「客足への影響は全くなかった」と言う。

 「吉野家」は既に県内全86店を禁煙にし、県の「条例協力店」第1号となった。日本マクドナルドは19日、県内の298店で3月1日から全面禁煙にするというポスターを店内に張った。

 学校や病院など公共性の高い施設は4月から禁煙が義務付けられ、違反すると罰則(施設管理者2万円、個人2000円の過料)がある。大規模飲食店などは禁煙か分煙にしなければならず、2011年4月以降は罰則も適用される。

 「県民を受動喫煙から守る」と松沢成文知事が、不特定多数が利用する施設の全面禁煙を目指す条例を打ち出したのは08年4月。しかし、飲食やパチンコ業界などから「客が東京や隣接県に奪われる」と強い反発を受けたため、分煙を認めたり、規模が小さな飲食店やパチンコ店は努力義務にしたりと、譲歩を重ねてきた。

 それでも、資金力のある大手と違い、個人経営の店は抵抗感が強い。藤沢市の居酒屋店主は「資金的にもスペース的にも無理。個人店から客を奪う条例でしかない」と話す。

 松沢知事は厚労省の受動喫煙対策の動きを歓迎しているが、「本来は法的措置を講じるべきだ。通知では効果も期待できない」と苦言も呈した。(横浜支局 河野越男、堀田佳彦)


(つづく)

マラソンを楽しむ

フルマラソンを走った

読売新聞より


(4)記録二の次、まず楽しむ
 マラソンは不思議なスポーツだ。脚の激痛で、走りながら「二度と出るか!」と思っても、大声援を浴びて完走する達成感は大きく、また走りたくなる。練習や大会で、人それぞれの目標や楽しみを見つけることもできる。

 肺移植の第一人者で、京都大呼吸器外科教授の伊達洋至(だてひろし)さん(50)は、健康維持のため約20年前から走り始め、43歳の時、フルマラソンで2時間53分の記録を出した。「走る距離や生活リズム、食事内容などを3か月前から調整し、やっただけの結果が出るのがマラソンの魅力」と言い、「酒好きなので、走らなければひどいメタボになっていたでしょう」と笑う。

 休日は20?30キロ走り、平日も練習を欠かさない。「確実に時間がとれるのは早朝だけなので、6時半から30分走ります」。学会出張でも靴を持参。「様々な街でのランニングは新鮮で、気分転換や仕事の活力になる」という。

 記者も、旅先や出張先で走り始めた。大阪城、名古屋城、福岡市の大濠公園……。住民になった気分で、街を身近に感じる。ランナー用のソフトを入れると、走った道が地図に表示される携帯電話など、最新機器を使うと見知らぬ地のランニングがますます楽しくなる。

 伊達さんの目標は「50歳代で再び3時間を切る」。レベルはだいぶ違うが、記者は次回、5時間を切りたい。4時間台で走れれば、全国のほとんどの市民マラソンで完走を目指せるからだ。

 最近はユニークな大会も増え、参加者の多くが仮装だったり、普段は入れないサーキットを走ったりする大会もある。記録はさておき、めいっぱい楽しむのもアリだろう。

 マラソンの奥深さを味わい尽くすためにも、記者は、1日30分のニコニコ練習を続けていきたい。(佐藤光展)

 主なフルマラソン大会(開催月、制限時間)
◎北海道マラソン(8月、5時間)真夏の大会。北海道大のキャンパス内も走る
◎東京マラソン(2月、7時間)首都の名所を巡る。今年は28日開催
◎長野マラソン(4月、5時間)長野冬季五輪を記念して1999年から続く
◎国際青島太平洋マラソン(12月、6時間30分)宮崎市中心部や海沿いを走る
◎NAHAマラソン(12月、6時間15分)沖縄本島南部を回る


(つづく)

フルマラソンと靴

フルマラソンを走った

読売新聞より


(3)靴の中敷きで痛み予防

 記者の足裏の圧力分布。左足の真ん中あたりの点が小さく、体重が右足に偏っていることが分かる マラソンを快適に走るには、靴選びも重要だ。

 NPO法人日本フットトレーナー協会理事長の飯田潔さんは「履きやすさから大きめのサイズを選ぶのは間違い。靴は、かかとがピッタリ合った状態で本来の性能を発揮できるが、大きいと前にずれてしまい、爪先なども傷めやすい。長さと幅がピッタリのものを選んでほしい」と話す。

 実は記者の靴も大きめで、NAHAマラソンの途中、両足の爪先が靴の先端に押しつけられて曲がり、爪から出血してしまった。

 飯田さんは、靴の中敷きをオーダーメードで作る専門店「フットレスキュー」を東京・西神田で開いている。最新の靴でも、中敷きはお粗末なものが多いためだ。上村愛子さんや高橋大輔さんら五輪代表の中敷きも作っている。

 適切な中敷きで土踏まずのくぼみを支えると、「足裏の過度の伸縮が抑えられ、痛みや炎症を予防できる。中敷きの高さの微調整で、走りの癖も修正できる」という。

 記者も作ってもらった。検査、足型とりから完成まで1時間。足裏の圧力測定や、走りのビデオ撮影で、記者は体が右に傾くことが分かった。そのため右足に過度の力がかかり、左足は内側に倒れ込む無理な着地になっていた。

 そこで、右足の外側などを少し高くした樹脂製の中敷きが完成。靴に入れて走ると、傾きはすっかりなくなっていた。硬すぎず、足と靴の一体感が増して気分もいい。

 料金は、検査料を合わせて1万8000円ほど。高価だが、丈夫なので靴を替えても使える。もっと手軽なのは市販の中敷きで、スポーツ店などで数千円で購入できる。同協会の講習を受けた「スポーツシューズスペシャリスト」など、専門知識を持った店員に相談するのがお勧めだ。(佐藤光展)


(つづく)

分煙から全面禁煙へ

飲食店・ホテルも全面禁煙…厚労省通知へ

読売新聞より


分煙では不十分、罰則なし
 受動喫煙による健康被害を防ぐため、厚生労働省は近く、全国の自治体に対し、学校や病院、飲食店、事務所など多数の人が利用する施設を原則として全面禁煙にするよう求める通知を出すことを決めた。

 喫煙区域を指定する「分煙」は、ドアの開け閉めや人の移動に伴い、禁煙区域にたばこの煙が流れ出ることを防ぎきれず、受動喫煙対策としては不十分と判断した。

 対象施設として、劇場、百貨店、官公庁、駅、ホテル、娯楽施設、バス、タクシーなども指定する。

 飲食店や旅館などでは、全面禁煙の実施が営業に甚大な影響を及ぼす恐れがあることにも配慮し、全面禁煙が極めて困難である場合に限り、暫定的に分煙での対応を認める。この場合も、将来は全面禁煙を目指すことを求める。

 多数の人が利用する施設に受動喫煙防止対策の努力義務を課している健康増進法に基づく措置で、健康局長名の通知になる。通知に違反しても罰則はない。

 労働者の職場での受動喫煙について議論している同省の有識者検討会も、受動喫煙機会の減少を「事業者の義務とすべきだ」とする報告書を4月にまとめる予定だ。義務化には労働安全衛生法の改正が必要となり、経営者側からの反発も予想されている。

 月刊「禁煙ジャーナル」編集長の渡辺文学さん(72)は「受動喫煙を防ぐだけでなく、たばこをやめたい人を支えるためにも分煙ではダメで、全面禁煙がぜひ必要。今回の通知で終わらず、罰則付きの法改正やたばこの値上げなどさらに対策を進めることが重要だ」と話している。

 一方、外食産業などで作る社団法人日本フードサービス協会の中井尚事務局長(58)は「受動喫煙を防いで健康を守ろうという基本的な社会の流れは尊重するつもりだが、特に居酒屋では夜、お酒を飲みながらたばこを吸いたいというお客様がいるのも事実。通知の内容をよく読み、各自治体の動きを踏まえた上で、対応を考えたい」と話している。


(つづく)

フルマラソン

フルマラソンを走った

読売新聞より


(2)脚の筋肉 ゆっくり強化

 NAHAマラソンを走る記者をまず襲ったのは、胸のチクチクする痛みだった。「心臓か」とヒヤリとしたが、実は乳首がシャツでこすれて出血していたのだ。ばんそうこうを張っておくべきだった。

 20キロを過ぎても息切れはなかったが、両足がパンパンになり、屈伸もできなくなった。太ももは今にもつりそうで、腰が重い。着地の度に、脚全体に激痛が走る。

 マッサージを受けられるテントがコース途中にいくつもあり、記者を誘惑する。心の中で「だめだ、入ったら終わりだ」と叫ぶ。沿道の人たちが、鎮痛スプレーを脚にかけてくれる。温かい応援が走る力になった。

 レース後半、初心者の多くが脚の痛みに苦しむ。東大教授の石井直方さん(身体運動科学)は、原因について「ランニングは小さなジャンプを繰り返すのと同じ。マラソンはそれが数万回続き、太ももやふくらはぎの筋肉に小さな傷ができる。壊れた筋肉の細胞からカリウムが漏れ出し、神経を刺激して痛みが出る」と話す。

 予防には「上下動を抑えて、着地の衝撃を少なくする走り方が有効。下り坂は特に衝撃を受けやすく、初心者はゆっくり走ってほしい」という。

 脚の筋肉は、走り込むと衝撃に強くなるというが、簡単な運動でも強化できる。石井さんのお勧めは、太ももとふくらはぎを強化する運動だ。いずれもゆっくり行うのがポイント。

 また、福岡大スポーツ科学部教授の田中宏暁さんは、高さ20センチの台(階段1段分)を上り下りするステップ運動を勧める。「1分30回の昇降を1日10分?30分行うと、脚の筋肉がバランスよく鍛えられ、心肺機能も高まる」

 市販のステップ台もあり、これならテレビを見ながら続けられそうだ。(佐藤光展)


(つづく)

フルマラソン

フルマラソンを走った

読売新聞より


(1)「ニコニコ」最後は泣き顔

NAHAマラソンのゴール目前、無理やり笑顔をつくる記者(那覇市で)

 記者(42)は昨年12月6日朝、沖縄でNAHAマラソンのスタート地点に立った。まさか自分が、健脚自慢の3万人のランナーと共にフルマラソンを走るとは、半年前には想像もしていなかった。

 きっかけは、同年6月に健康プラスで連載した「フルマラソンを走る」。笑顔で会話ができるニコニコペースでも1日30分?1時間走り続ければ、「走力が次第に向上し、半年後にはフルマラソンを完走できる」。福岡大スポーツ科学部教授の田中宏暁(ひろあき)さんのこんな考えを紹介するうち、実践してみたくなったのだ。

 ゆっくり走っても疲れる人は、歩きから始めてもいい。朝晩30分ずつ行うのが理想だが、朝が苦手な記者は、週4、5回深夜に走った。

 運動不足がたたり、当初は30分で走れる距離は4キロほどだった。それでも、ニコニコペースで楽に走れることに驚いた。次第にペースが速くなり、3か月目には30分で5キロ走れるようになった。時速10キロだ。体重が3キロ減り、腹がへこんだ。

 5キロを楽に走れても、フルマラソンはその8倍以上あるのだが……。記者の不安をよそに、田中さんは「ニコニコペースを維持すれば、疲労につながる乳酸が体に蓄積しないので、息切れをせず走り続けられる。脚の疲れなどで多少のペースダウンはあっても、6時間制限のマラソンなら完走できる」と明快だった。

 結局、最大5キロしか走らず臨んだ本番。1万人がリタイアする中、5時間42分でゴールし、記事の正しさを証明できた。だが、ペースを守るのは予想以上に難しく、後半は両脚の激痛で、ニコニコどころか泣きっ面だった。

 今回は、記者自身の反省点を踏まえ、レースをより快適に走るコツを探ってみたい。(佐藤光展)


(つづく)

第一生命、株式会社化

第一生命4月「株式会社」…1.5兆円動く

読売新聞より


740万契約者に株や現金

 第一生命保険が4月に相互会社から株式会社に転換し、国内最多の約150万人の株主を抱える巨大な株式会社が誕生する。

 契約者の9割に当たる約738万人には、約1兆5000億円超とみられる時価総額が、株式や現金のかたちで割り当てられる。巨額の資金が一気に市場に出回ることになり、市場や景気への波及効果も期待される。

1株15万円超
 株式会社に転換後の第一生命の時価総額1兆5000億円超は、過去の株式会社化事例などから推計したものだ。

 この規模は、国内食品最大手のキリンホールディングスの1兆3025億円(12日終値ベース)をしのぐ。

 新規上場企業では、例えば、2006年に上場した野村不動産ホールディングスの時価総額約6100億円(初日終値)の2倍以上となる。最近の新規上場事例の中でも、群を抜く規模といえる。

 第一生命の株式会社化に伴い、約821万人の契約者のうち約738万人は、会社に対する持ち分を株式や現金で割り当てられる。株式か現金かは、契約者の選択だ。1株に満たない分は現金支給となる。

 第一生命が発行する株数は1000万株で、推計の時価総額から算出すると1株あたりの価格は15万円を超える。株主数も、国内最大のNTTの約103万人を大きく上回る。4月以降、現金として契約者が受け取る総額は8000億円以上に達するとみられる。

 景気に及ぼす効果は、「総額約2兆円の定額給付金や、約2・2兆円の子ども手当の初年度分に相当する規模」(大手証券)とされ、「第一生命特需」への期待は大きい。一部が消費に回るだけで、国内総生産(GDP)を0・1?0・2%押し上げる可能性もあるとの見方もあるからだ。

 送金対象の契約者は約700万件を超える。全国銀行協会の送金システムで処理される1日平均の送金件数500万?600万件を上回る。このため4月から始まる契約者への送金が完了するのは「5月の連休前後」(第一生命幹部)になるという。「特需」がどういうかたちで表れるかが、今後の関心事となる。

色めく金融界

画像の拡大 「新たな顧客の獲得チャンスだ」(大手証券)

 第一生命の契約者で、株式の受け取りを希望したのは約150万人とされる。その規模は証券業界2位の大和証券の株式保有口座数(約140万)に匹敵する。保険契約者の中には株取引と無縁の人も多いだけに、証券会社も新規の口座開拓に向けて動き始めている。

 景気回復や株式市場の活性化が思うように進まない日本経済の、救世主となるとの期待も広がっている。

 仮に、純資産で第一生命の2倍を超える業界最大手の日本生命保険が株式会社化に踏み切れば、時価総額は3兆円規模に達するとの見方もある。それだけに、日本経済や金融界に及ぼす影響は、一段と大きいものとなる。

 すでに証券業界は、相互会社に眠る巨額の“埋蔵金”の発掘を狙い始めている。最大手の野村証券をはじめ、各社が、相互会社である他の大手生保に対して企業の合併・買収(M&A)が進めやすくなるなどと、株式会社化のメリットを説く営業活動を水面下で積極化させている。「第2の第一生命」を求める動きが活発になっている。(経済部 関根晃次郎、山内竜介)

 相互会社 保険会社に認められた特殊な会社形態で、保険料を支払う契約者が「社員」となる。契約者の相互扶助の精神を基本としている。重要事項の決定は、株式会社の株主総会に代わって、契約者が出席する「社員総会」「総代会」で行う。株式会社のように、市場で買収されるリスクはない。だが、新株や優先出資証券などの発行が出来ない。このため、資金調達手段は、将来に利益を償還することが必要な基金や劣後ローンなどに限られる。さらに、持ち株会社化など、機動的な組織再編も難しい。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ライバル3社 強い関心
 第一生命の経営陣は、市場に対する責任も負うことになる。

 4月の株式会社化に合わせて社長に就任する第一生命の渡辺光一郎専務執行役員は「欧米生保を追撃するには株式会社化が不可欠だ」と、意義を強調する。市場からの資金調達が容易になり、企業再編も仕掛けやすくなるなど、経営の選択肢が広がるからだ。

 すでに第一生命は、2000年に損害保険ジャパンと業務提携するなど、提携先を広げてきた。

 株式会社化に際し、損保ジャパンに新株の一部引き受けを打診している。損保ジャパンも、第一生命と、保険商品の相互販売を一層強化する観点から前向きな意向を示している。さらに、第一生命は12年をめどに持ち株会社への移行を検討中だ。今後、大規模な業界再編につながる可能性もある。

 一方、経営効率化や株式配当の引き上げなどを求める「もの言う株主」など、市場の荒波に翻弄(ほんろう)される可能性もある。契約者を最重視する経営から、株主と契約者の利益のバランスを図る経営への脱皮を迫られることにもなる。

 ライバルで相互会社であり続ける日本生命保険、明治安田生命保険、住友生命保険の大手3社も、第一生命の動向に強い関心を寄せている。

 第一生命の株式会社化という壮大な“挑戦”は、「今後の生保経営の試金石」(大手生保首脳)だ。第一生命が株式会社化に成功すれば、大手生保が相次いで株式会社化に踏み切る事態に発展することも予想される。


(つづく)

注射の上手、下手

注射の上手へたひと目…看護師向け練習装置を開発…埼玉

読売新聞より


 埼玉県立大などの研究チームが、注射器にかかる「力加減」を数値化し、パソコン上でベテランの理想的な数値と比較できる練習装置を開発した。

 新米看護師らが注射器を扱う際には、余計な痛みや採血のやり直しなど、患者らに負担をかけるケースもあるのに、これまでは感覚的に学ぶしかなかった。研究チームは、全国の看護学生らに使ってもらおうと、商品化に協力してくれる企業を募集中だ。

 看護技術の合理化を目指し、ベテラン看護師の動作の分析に取り組む県立大保健医療福祉学部の国沢尚子准教授と新村洋未講師(共に看護学)、東京電機大の小川広一客員教授(人間工学)が開発した。

 練習用注射器の筒を押したり引いたりすると、針の近くにつなげられた圧力センサーが力の入れ具合を数値化し、パソコンの画面に、横軸を時間、縦軸を圧力の強さにしたグラフが表示される。ベテラン看護師のお手本グラフと重ね合わせて「答え合わせ」をすることで、タイミングと力加減が視覚的に学べる仕組みだ。

 お手本グラフには数十人分のテクニックを計測したデータが反映されている。

 注射器は、容量や針のサイズ、患者の病状に応じた力加減が求められるが、看護学の教科書には「静かに採取、ゆっくり注入」とあいまいに書いてあるだけ。

 新人看護師の場合、患者らに通常より強い痛みを与えるだけでなく、採血の際に、血液の成分を壊してうまく分析できないケースもあり、「やり直しになることも少なくない」(新村講師)のが現状。血管を探して針を刺す練習器具はあったが、力加減の練習装置はなく、これまでは、教官らの実技と失敗経験から学ぶしかなかった。

 研究チームは7年前から練習装置の開発をスタート。2007年6月に現在の形がほぼ完成し、学生の練習に使ってみたところ効果が大きかったため、商品化を目指すことに。お手本となるデータをさらに採集したり、器具を改良したりしたうえで、先月には、県中小企業振興公社主催の企業展示商談会に出展した。

 国沢准教授は「自分の技術とお手本を目で見て比べられるので、わかりやすく、上達も早い。学生や新人にぜひ使ってほしい」と話している。現在のシステムの場合、1セットの価格は15万?20万円程度になりそうという。問い合わせは、県立大地域産学連携センター(電=048・973・4361)へ。


(つづく)

アンチエイジング

目の若さを保つ

読売新聞より


(4)「ごきげん」に運動、節食

 加齢に伴う目の病気の中には、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が引き金になるものも多い。慶応義塾大学医学部眼科教授で、アンチエイジング(抗加齢)医学の第一人者である坪田一男さんは、「生活習慣を改善し、体全体の若さと健康を保つことが、目の老化防止にもつながると考えられます」と話す。

 坪田さんが提唱する生活習慣の改善ポイントは、「運動」「カロリー制限」「ごきげん」の三つだ。

 運動は、成長ホルモンの分泌を促し、生活習慣病の元になる肥満を防ぐ。目に対する効果としても、日常的にランニングをする人は白内障と加齢黄斑変性にかかりにくいとの報告がある。ストレッチ、ジョギングなどの有酸素運動、筋力トレーニング、バランス運動(片足立ち)の4種類を習慣化したい。

 カロリー制限は、肥満を防ぐだけでなく、長寿にかかわる遺伝子を活性化させることがわかってきた。動物実験では、摂取カロリーを通常の7割程度に抑えると寿命が伸びるという。ただ、必要な栄養は十分取ることが重要。「腹八分目を心がけ、炭水化物や脂質を減らして、緑黄色野菜や果物を多く取ることが望ましい」と坪田さん。

 「ごきげん」とは、ストレスをためず、リラックスして笑顔で過ごすこと。ストレスは免疫力を低下させ老化を助長する。ごきげんのためには睡眠も大切だ。食事は就寝の3時間前には終える。起きた時にスッキリ感がなければ、睡眠時無呼吸症候群の疑いもあるので、専門医に相談を。

 目の衰えを感じ始めたら、全身のアンチエイジングに取り組むチャンス、と前向きに考えよう。(林真奈美)


(つづく)

思い出話と認知症予防

「回想法」認知症防ぐ試み

読売新聞より


思い出話で感情豊かに

 高齢者が昔の思い出や自分の人生について語ることで、認知症予防に効果があると期待される「回想法」。

 福祉施設だけでなく、地域や家庭でも活用すれば、高齢者が周囲との交流を深めるきっかけになるという。

 茨城県龍ヶ崎市の市歴史民俗資料館の一角には、昭和初期から戦後にかけて使われた生活用具が展示されている。お櫃(ひつ)や羽釜(はがま)、電気行火(あんか)、火鉢……。今月5日、展示品の前に60代から90代の男女6人が集まり、懐かしそうに見入っていた。

 同館では、NPO法人龍ヶ崎市回想法センターが月5回、高齢者に人生を振り返ってもらう取り組みを行っている。ガイド役のスタッフが「こんな湯たんぽを使っていましたか」と尋ねると、近くに住む鹿志村正さん(80)が話し始めた。「やかんでお湯を入れて使った。下が平らで細長い、かまぼこ形のものもあったね」

 この活動は4年前に始まり、鹿志村さんは、ほぼ毎回同館に通っている。「同世代の友人が少なくなり、家族以外と話す機会がほとんどなかった。集まった人たちと話すと、昔の生活の記憶がよみがえって楽しい」と笑顔を見せる。

 回想法は米国で盛んになった心理療法で、日本では1990年代から本格的に研究が行われた。この10年ほどは、認知症予防の効果を期待され、福祉施設などで取り入れられてきた。

 国立長寿医療センター(愛知県大府市)包括診療部長の遠藤英俊さんは「人生を振り返ることが、自信を持ったり、自分の存在意義を見いだしたりするきっかけになる。会話をすることで感情が豊かになり、社会的なつながりができる効果もある」と指摘する。

 家族同士で昔の話を聞いてみる取り組みも、お勧めだという。回想法の普及活動を行うNPO法人シルバー総合研究所理事長の来島修志さんは「自宅にある古い写真などを用意すれば昔の事が思い出しやすくなり、家族同士でも気軽に『回想』できます」と話す。洗濯板などの古い生活用具や、お手玉などのおもちゃも、手に取った時に記憶を呼び起こしやすい。

 写真などが見つからなければ、昔の生活習慣などを映像で再現した市販のDVDを一緒に見たり、地元の歴史資料館などで生活用具を見学したりしてもよい。思い出を孫らに伝えたり、文章に書き出したりすると、生きがいになり、回想法を継続的に行うことにもつながる。

 特に、幼少期の話を親に聞くことを勧めるのは、福祉施設などで回想法を指導するNPO法人日本回想療法学会(茨城県取手市)会長の小林幹児さん。「記憶がほとんどない時期の話を聞くことで、子どもは親の苦労を知り、親は子育てを振り返って自分の役割を改めて肯定できる」と強調している。

回想法のコツや注意点
 (来島さんの話をもとに作成)

 ・昔の家事や遊び、小学校の思い出など楽しかったこと、得意だったことを聞く。

 ・生活用具の名前や、使い方などを具体的に聞く。

 ・当時の風景や色、音、におい、味、手触りなど、五感を使って感じたことを聞く。

 ・過去の体験を踏まえ、伝えたいこと、今後やってみたいことを聞く。

 ・細かい事実関係が間違っていても、誤りを指摘せずに、話の内容を肯定し共感する。

 ・思い出したくない様子だったら無理に聞かない。

 ・プライベートな思い出を聞いても、本人の許可を得ずに第三者に話さない。


(つづく)

ドライアイ

目の若さを保つ

読売新聞より


(3)まばたき増やし潤いを

 目が疲れる、ゴロゴロするなどの不快感、見えにくい――といった症状に見舞われるドライアイ。

 目の表面が乾いて傷つくためで、パソコンを駆使するオフィスワーカー特有の病気と思われがちだ。だが、東京女子医大の高村悦子准教授(眼科)は「高齢者の7割がかかっているといわれ、年齢と関係が深い病気の一つです」と話す。

 高齢者に多いのは、涙や、涙の蒸発を防ぐ油分の分泌量が減るからだ。そのうえ、老眼や白内障で視力が落ちると、目を凝らして見るようになる。すると、自然にまばたきが減って、さらに涙の蒸発を助長する。

 目の潤いは目の若さを示す。ドライアイを防いですっきりした視界を保ちたい。

 それにはまず、まばたきの回数を増やすこと。パソコン作業や読書の際には特に意識しよう。上目使いでは目を見開くことにもなり、涙の蒸発が増えるので、下向きの視線で画面や本を見るようにする。目に合った眼鏡をかけることも大切だ。

 冬は特に、エアコンの効き過ぎで室内が乾燥していることが多い。加湿器などで湿度を調節し、エアコンの風が顔に直接当たらないよう机などの位置も工夫する。

 涙の乾燥を防ぐ油分は、まぶたの縁にあるマイボーム腺から分泌される。老廃物などで詰まらないよう、洗顔時には目の周りを丁寧に洗う。蒸しタオルを5分ほど目の周りに当てておけば脂汚れがよく落ちる。アイメークはまぶたの縁にかからないように。寝る前はきれいに落とす。

 目の潤いを補うには、ゆっくり入浴するのも効果的だ。乾燥が気になっても、市販の目薬を頻繁に差すのは控えた方がいい。防腐剤などの刺激で症状が悪化することもある。「市販品を用いるなら、防腐剤の入っていない『人工涙液』が望ましい」と、高村さんはアドバイスしている。


(つづく)

加齢黄斑変性

目の若さを保つ

読売新聞より


(2)緑黄色野菜や魚が有効

 加齢黄斑変性は年齢に伴う目の病気の一つ。網膜の中心にある直径約2ミリの黄斑に異常が生じ、物がゆがんで見えたり、真ん中の部分が見えなくなったりするほか、失明にもつながる。

 欧米に多かったが、最近は日本でも患者が急増している。北海道大学の石田晋教授(眼科)は「食生活の欧米化も一因と考えられます」と説く。裏返せば、食事次第で予防できる可能性もあるわけだ。

 何を食べたらいいのか。

 注目される栄養成分の一つがルテイン。カロテノイドと呼ばれる天然色素の一種で、ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜、トウモロコシ、卵黄などに多く含まれている。

 ルテインは、黄斑に取り込まれて、その色素を補強する。カロテノイドの摂取量が多い人は、少ない人に比べて加齢黄斑変性のリスクが半減し、中でもルテインの効果が最も大きかったと報告されている。

 サケやマスの身、カニやエビの殻などの赤い色素に含まれるアスタキサンチンもカロテノイドの一種。動物実験の段階だが、加齢黄斑変性の抑制に有効と確認されている。

 サバ、イワシ、マグロなどの魚の脂に多く含まれる脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)は、加齢黄斑変性の引き金となる高脂血症や動脈硬化を予防する。動物実験ではEPAの摂取で加齢黄斑変性が抑制された。これらは一般的に「老化防止に効く」とされ、老眼や白内障などにも効果が期待できそうだ。

 石田教授は「緑黄色野菜や魚を多く食べる人は、加齢黄斑変性になりにくいとの報告もある。野菜や魚を中心とした伝統的な日本の食生活が、目の老化防止のうえでも望ましいのではないか」と話している。


(つづく)

眼の健康

目の若さを保つ

読売新聞より


(1)紫外線・たばこ避けよう

 40歳代半ばになると、急激な視力の衰えにがく然とする人が多い。目の若さを保って視力を維持するには、どうしたらいいのか。

 年を取れば、多くの人に老眼や白内障の症状が表れる。老眼で近くが見づらくなるのは、レンズにあたる水晶体が弾力を失って硬くなり、厚さを変えてピントを調節する機能が低下するため。白内障は水晶体が白く濁り、目がかすんだり視力が落ちたりする。ともに、水晶体のたんぱく質の変性が主な原因とされる。

 避けて通れない老化現象といわれるが、最近の研究では予防の可能性も見えてきた。慶応義塾大学医学部眼科の教授でアンチエイジング(抗加齢)医学の第一人者でもある坪田一男さんは「水晶体のたんぱく質の変性は、活性酸素が大きな要因と考えられる。そのコントロールにより老眼や白内障の発症・進行を抑えられる可能性が高い」と話す。

 活性酸素は細胞や遺伝子を傷つけ、がんや老化を引き起こすことが知られている。加齢黄斑変性などほかの加齢性の病気でも、活性酸素の関与を示す研究報告がある。

 活性酸素は紫外線を受けても発生するため、目の老化防止に紫外線は避けたい。外出の際は、つばの広い帽子やUVカット加工のサングラスで防衛する。サングラスはできるだけ目の周り全体を覆う大きなレンズを。特に紫外線の量が増える春、夏は要注意だ。

 たばこは、自分で吸うだけでなく、他人の煙を浴びても目の表面に活性酸素を発生させる。たばこはやめ、受動喫煙も極力避けたい。

 サプリメントも一つの方法だ。ビタミンA、C、E、亜鉛の摂取が加齢黄斑変性の予防・治療に有効と確認されている。坪田さんは「老眼への効果は証明されていないが、期待できると考えている」と話している。


(つづく)

メタボ基準、厳しく

メタボ腹囲「女性80センチ以上」

読売新聞より


10センチ厳しく…厚労省研究班

 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群、メタボ)の考えに基づき、腹囲測定などを行う特定健診(メタボ健診)の診断基準を検証している厚生労働省研究班(主任研究者=門脇孝・東京大教授)は、腹囲の基準は男性85センチ以上、女性80センチ以上が妥当とする研究成果を明らかにした。

 現行の診断基準では、男性85センチ以上、女性90センチ以上となっており、女性の基準値がこれより10センチ下回る結果となった。

 研究班は、メタボ健診の対象となる全国の40?74歳の男女約3万6000人を対象に、メタボの条件となる高血糖、脂質異常、高血圧と腹囲の関係を調べた。

 その結果、腹囲が男性85センチ前後、女性80センチ前後になると、メタボの条件のうち2項目以上の異常を併せ持つ人の割合が高くなった。

 現在の基準は2005年、日本肥満学会など8学会が合同で決めた。コンピューター断層撮影法(CT)で腹部の内臓脂肪面積を測り、100平方センチ以上になると、高血糖や脂質異常、高血圧のいずれかを持つ人が増えるとし、それに該当する基準値が男性85センチ以上、女性90センチ以上だとした。


(つづく)

メタボの根拠

「男85センチ、女90センチ」メタボ腹囲 根拠なし

読売新聞より


3万1000人調査で判明…厚労省研究班

 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の適正な診断基準を検証していた厚生労働省研究班(主任研究者=門脇孝・東京大学教授)は9日、診断の必須項目の腹囲の数値によって、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の発症の危険性を明確に判断できないとする大規模調査の結果をまとめた。

 現在の腹囲基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)の科学的根拠を覆すもので、診断基準の見直しに影響しそうだ。

 現在の診断基準は、腹囲に加え、血糖、脂質、血圧の3項目のうち二つ以上で異常があった場合、メタボと診断され、保健指導(積極的支援)の対象となる。しかし、他の先進国に比べ男性の腹囲基準は厳しすぎる、女性の基準は逆に甘いと、批判されていた。

 研究班は、全国12か所の40?74歳の男女約3万1000人について、心筋梗塞、脳梗塞の発症と腹囲との関連を調べた。

 その結果、腹囲が大きくなるほど、発症の危険性は増加したが、特定の腹囲を超えると危険性が急激に高まるという線引きは困難であることがわかった。

 現在の腹囲基準は、学会などが集めた小規模の研究データをもとに、腹囲が基準を超えると、内臓脂肪が蓄積して、生活習慣病になりやすいという前提で設定された。

 同研究班は昨年、腹囲が男性85センチ、女性80センチを超えると、血糖や脂質などの検査データの異常が急激に増えるということを明らかにしたが、今回の発症との関連では腹囲基準の妥当性は導きだせなかった。

 国際的には、腹囲を必須とせず、総合的にメタボを診断するのが主流。米国では、腹囲(男性102センチ以上、女性88センチ以上)は中性脂肪、HDLコレステロール、血圧、血糖値を含めた五つの診断基準の一項目に過ぎない。

 ただ、今回の研究でも肥満の人ほど発症しやすい傾向は変わりない。現行の基準でメタボと診断された人は、そうでない人に比べて発症の危険性は男性で1・44倍、女性で1・53倍高かった。

 門脇教授は「腹囲が大きくなるほど心臓病や脳卒中を起こす危険は男女とも高くなったが、基準値としてどの数値が明確なのかを示すことは難しかった。今回の研究結果をもとに今後、最適な腹囲の基準について議論をしていく必要がある」と話している。

[解説]メタボ基準「肥満は危険」変わらない
 特定健診・保健指導(メタボ健診)の目的は、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞などの生活習慣病予防で、厚生労働省は、保健指導を通じて、年間2兆円の医療費削減を目算していた。しかし、腹囲では明確な線引きが出来ないことがわかったことで、診断基準やメタボ健診のあり方が問われることは必至だ。

 日本では、腹囲が必須条件で、腹囲が基準値以内だと保健指導の対象にならず、血圧や血糖、脂質など他の項目が軽視されていた。

 ただ、腹囲が生活習慣病と無関係というのではない。今回の研究でも、腹囲が大きく、肥満な人ほど、心筋梗塞などを発症する危険性は高まることが確かめられた。腹囲の基準値に一喜一憂するのではなく、生活習慣病の危険性を幅広く考えて、やせている人も含めて十分な対策をとることが重要だ。(科学部 杉森純)


(つづく)

有料老人ホーム

[全国有料老人ホーム調査から]

読売新聞より


(5)楽しみ 足湯、食事…癒やす工夫

 食事や風呂を充実させたり、様々なレクリエーションを行ったりなど、有料老人ホームでは、高齢者が暮らしを楽しめるような様々な工夫を凝らしている。特色を打ち出し、急増するホーム間の競争に打ち勝つ狙いもある。(飯田祐子)

 「(名古屋の繁華街の)大須も最近は、若い人が増えたわね」「お祭りの時、サンバのダンサーが踊ってたのよ。かっこよかったわ」

 お年寄りが並んでお湯に足を浸し、ボイラーで焼いたサツマイモをほおばりながら、おしゃべりが弾む。

 名古屋市の有料老人ホーム「サニーベイルイン鳴海」では、毎週火曜日、入居者が中庭に集まり、「足湯」を楽しむ。

 4年前、職員が提案し、福島鈴徳施設長がほとんど一人で手作りした。業務用の大きな水槽にボイラーと浄水装置をつなぎ、ブロックと木材で作った台で囲んだ。雨の日に備えて屋根を付け、回転する座いすを利用して車いすの人も安全に入れるようにしたのも特長だ。

 入居している田内●一(としかず)さん(88)は、「普段、話す機会のない人と知り合う場になっている。血行が促されるおかげで、体調も良い」と話す。(●は金へんに才)



 読売新聞社の全国調査では、ほかにも天然温泉や、露天風呂をアピールする記述が複数あった。

 「うちは、何と言っても食事が自慢」と話すのは、静岡市の「庵原屋(いはらや)日和館(ひよりかん)」の鈴木敏博社長だ。港町・清水で100年以上続いた老舗料亭だったが、2006年、有料老人ホームに衣替えした。建て替え工事中に、仲居たちは、ホームヘルパーの資格を取得。料亭の料理長を務めていた男性が、県内のほかのホームで8か月間修業し、高齢者向けの味付けや調理法を学んだ。

 四季折々の料理が、料亭でも使われていた美濃や有田の焼き物に盛りつけられ、テーブルに並ぶ。平均的なホームに比べ、食費は高めだが、入居者は、「年寄りの口にあう味付けで、安心して食べられる」(87歳の女性)と満足そうだ。

 入居者と職員が敷地内の菜園で育てた野菜で料理を作り、園芸療法と食事の満足度向上の一挙両得を狙う取り組みもあった。

 女性のおしゃれ心をくすぐるサービスも人気だ。「エクセルシオール秦野」(神奈川県秦野市)では、美容師の免許を持つエステティシャンがホームを訪れ、入居者に顔のマッサージやヘアカット、化粧などを施す。アロマセラピストの経験がある職員が毎週、アロマオイルを使ってハンドマッサージも行っている。

 千葉市の「アビタシオン千葉」では、小型犬や猫と一緒に暮らすことができる。居室のドアにペットが自由に行き来できる小さなくぐり戸が設けられており、屋外には、犬が自由に走り回れるドッグランがある。ペットとともに入居できる所はまだ少ないが、動物好きの入居者のために、ホーム側が犬や猫などを飼うケースは増えている。


 要介護者向けに、楽しみながら心身のリハビリを行う活動も多彩だ。簡単な計算や漢字の書き取りで認知症の予防・改善を目指す学習療法や、音楽療法のほか、かんだりのみ込んだりする力を鍛える口腔(こうくう)体操などがある。

 有料老人ホームの入居相談を行う「シニアホーム相談センター」(東京)の笹川泰宏さんは、「食事と入浴は、クレームの原因になりやすい反面、改善すれば満足度が大きく上がる。競争力を高めるため、付加価値としてレクリエーションに力を入れるところも増えてきた。楽しみが充実しているのは、職員に余裕がある表れでもある」と話している。



 このシリーズでは、「看取(みと)り」「認知症」「退去条項」「職員確保」を取り上げました。調査は、全国の介護付き有料老人ホーム2425か所を対象に昨年10月に実施、1540か所から回答を得ました。


(つづく)

ハーブの活用

ハーブティー

読売新聞より


(4)出し殻 まだまだ使える

 ハーブティーで抽出されるのは、ハーブに含まれる成分の20?30%とされる。出し殻には多くの“栄養”が残っている。「最後まで使い切れるのもハーブの魅力です」と話す神戸布引ハーブ園(神戸市中央区)の星川雅子副園長に、ハーブの薬効を生かした様々な利用法を聞いた。

 美しい赤色とすっきりした味わいで人気があるハイビスカスティー。ハイビスカスはビタミンCの宝庫だ。出し殻も食べてしまおう。粗塩を軽くふると、梅干しに似た酸味が出る。漬物代わりに食べてもいいし、おかゆのトッピングにもなる。

 上品で甘い香りのローズはピクルスにできる。出し殻の水分をしぼり、細かく刻んで好みの量のレモン汁とハチミツをよく混ぜる。レモン汁と反応して茶葉の赤色が戻るため見た目も美しく、サラダなどに彩りを添える。

 レモングラスは、その名の通りさわやかなレモンの香り。消化促進や抗菌効果がある。出し殻を市販のお茶パックに入れて5分ほど煮出すと、濃い黄緑色のエキスができる。風呂に入れ、レモンの香りで体を包み込めば心も体もさっぱり。ローズマリーも同様に使え、血行を促進し、冷え症の改善に効果があるという。

 蒸気浴もお勧めだ。ハーブの種類は問わない。熱湯が入った洗面器に出し殻を入れ、目を閉じて蒸気を顔に当てる。頭からタオルをかぶって蒸気を逃がさないようしよう。柔らかな香りの蒸気が毛穴を掃除し、肌をケアしてくれる。

 最後に残った出し殻はゴミ箱行き? 「ハーブには生ゴミの消臭効果もあります。土に戻せば、植物の肥料にもなります。家庭でハーブを育てるきっかけにもしてほしいですね」と星川さん。(水谷工)


(つづく)

ハーブティー

ハーブティー

読売新聞より


(3)ブレンドして飲みやすく

 飲み続けることで効果が表れてくるハーブティーだが、独特の味になじめない人もいる。ハーブ同士をブレンドしたり、他の飲み物などと合わせたりすると、ぐっと飲みやすくなる。

 ハーブコーディネーターの佐々木薫さんにコツを教えてもらった。

 まず、香りや味が似たハーブをブレンドしてみよう。甘い香りのカモマイル(カモミール)とラベンダー、さっぱりした味のペパーミントとローズマリー、酸味のあるハイビスカスとローズヒップ……といったブレンドで味がまろやかになり、同じタイプでも微妙な違いが出る。

 次に、好きなタイプをベースに別のタイプのハーブを合わせてみる。甘みが欲しい時はオレンジピール、清涼感を出すにはレモングラスといった具合だ。最初から多くの種類を混ぜると、味や香りがわからなくなるので3?4種類を目安に。「ブレンドすることで深い味わいになり、ハーブが持つ効能の相乗効果も期待できます」と佐々木さん。ハーブの特徴を生かし、TPO(時、場所、場合)に合わせてブレンド=レシピ参照=するのも楽しい。

 他の飲み物とのブレンドでは紅茶が初心者にお薦め。セイロンティーはくせがなく、ハーブの香りが生かせる。アールグレイは柑橘(かんきつ)系ハーブのレモングラスやレモンバームと相性がいい。

 フルーツジュースの場合はアイスハーブティーを通常より少し濃いめに作り、ブレンドする。洋酒とのブレンドもハーブの薬効を引き出すという。カモマイルやラベンダーはウオツカやジン、ウイスキー、ブランデーに合う。

 佐々木さんは「ハーブの割合の微妙な違いで様々な味や香り、色に変化が出るのもブレンドの魅力です。色々と試してみて自分好みの味を見つけてほしい」と話す。


(つづく)

ハーブティー

ハーブティー

読売新聞より


(2)飲み続けて体調維持

 日本では「おしゃれな飲み物」というイメージが強かったハーブティー。元々は古代ギリシャ時代にまでさかのぼる薬草茶で、最近は健康維持や体質改善のために飲む人が増えている。

 ハーブの正しい知識の普及を進める日本メディカルハーブ協会(東京)理事で薬剤師の三浦利加子さんは「ハーブには医薬品のような即効性はありませんが、その人の体に合わせた穏やかな効果が期待できます」と言う。

 風邪が流行するこの季節、免疫力を高めると言われるエキナセアがお薦めだ。米国の先住民が万能薬として用いてきた薬草で、欧米では感染症予防のためによく使われる。ネトルやエルダーフラワーは花粉症に有効とされる。抗アレルギー作用があり、くしゃみや鼻水などの症状を緩和するという。

 生活習慣病の予防に有効とされるのはマルベリー。糖分の吸収を抑え、血糖値を下げる働きがある。このハーブティーは食前に飲むとよい。リンデンは血圧を下げると言われる。不眠にはバレリアンとジャーマンカモミール。鎮静作用と体を温める作用があり、深い眠りに誘う。

 一方、医薬品との飲み合わせに注意が必要な種類も。うつ症状に効くとされるセントジョンズワートは、血液凝固防止薬や強心薬、気管支拡張薬などと一緒に飲むと、薬の働きを弱めてしまう。ブラックコホシュやセージは女性ホルモンに影響を与えるため、妊娠中は控える。

 ハーブティーは一時に大量に飲むのではなく、日本茶を飲むのと同じように習慣にしていくことが大切。「今年は風邪を引かないけれど、ハーブティーのおかげかなというのが理想です」と三浦さんは話している。


(つづく)

ハーブティー

ハーブティー

読売新聞より


(1)お湯95度前後 注ぎ蒸らす

 温かい飲み物が恋しい季節。美しい色や独特の香りを楽しめるハーブティーは、種類によって様々な健康効果も期待できる。

 生葉の「フレッシュ」と、乾燥させた「ドライ」があるが、フレッシュが少ない冬でもドライは入手できる。まずは、いれ方の基本から。

 「味や香り、成分をうまく引き出すには、お湯の温度と蒸らす時間が大切です」。こんなアドバイスをするのは、ハーブ専門店「ボタニカルズ」を運営するコネクト(東京都千代田区)で、商品企画を担当する関谷朱桜実(すおみ)さんだ。

 ティーポットとカップにはお湯を入れて温めておく。ポットは透明なガラス製が適している。ハーブティー特有の色を楽しんだり、濃さの程度を目で確かめたりできるからだ。ドライには微小な茶葉も含まれるので、できるだけ目が細かい茶こしを選びたい。

 ポットには、カップ1杯(150?180cc)当たり大さじ1杯程度のハーブを入れる。ポイントは沸騰させてから20?30秒置いた湯を注ぐこと。「95度前後が香りや味を出すのに適してます。温度が低いと成分が十分に抽出できませんから」と関谷さん。

 注ぎ終えたら、香りが逃げないように素早くフタをする。蒸らす時間は花や葉のハーブなら3分、実や種なら5分が目安。時間が来たら、すぐにハーブを取り出すか、カップに注ぐのが、もう一つのポイント。蒸らしすぎると苦みや渋みが出てしまう。

 手軽なティーバッグも普及しているが、ドライは湯を注ぐと、ポットの中に花が咲くように茶葉がゆっくり開いていく。これを眺めていると癒やされるという愛好者も多い。関谷さんは「忙しい日常の合間に、お茶をいれてくつろぐことで、心身のリラックス効果も得られます」と言う。


(つづく)

医療の質を数値化

医療の質…診療実績、数値化広がる

読売新聞より


他の病院や医師と比較…意識向上

 合併症の発生率や、治療に入るまでの待ち時間など、病院内の診療実績を分析し、医療の質の向上に役立てようという動きが広がっている。

 様々な指標を用いて達成度を公表することで、医師や看護師らの意識を高め、より良い医療につなげる取り組みを追った。

QI委員会
 東京・築地にある聖路加国際病院では月1回、コーヒーやサンドイッチを手にした医師や看護師ら30人ほどが早朝に集まる。

 「それでは『QI委員会』を始めます。各項目の達成状況を報告してください」。福井次矢院長が切り出すと、担当者が「救急受診から入院まで4時間以内の割合」や「糖尿病患者の血糖が基準値内にコントロールされている割合」などについて、前月までのデータや目標を達成できなかった原因の説明を始めた。


 こうした診療の過程や結果を測定した数値は、「QI(Quality Indicator)=質指標」と呼ばれ、1990年代ごろから医療の質を評価するため欧米で用いられるようになった。

 同病院がQIの測定に取り組み始めたのは、福井院長が就任した2005年。まずワーキングチームを設置、海外の先行例を参考に約60指標を設定し、診療実績の分析を始めた。翌年からQI委員会に改編し、現在では約110項目に増えた指標の中から重点的に取り組むものを毎年選んで目標値を決め、会議で達成状況や対策を議論、成果を冊子で公表している。

ばらつき減少
 QIを測り公表するのは、医療の質の向上が狙いだ。福井院長は、標準的医療を意識しつつ、他の医師や医療機関と診療実態の比較が可能になるため、より良い診療をしようという動機付けになり、診療のばらつきを減らすことができると説明する。実際、同病院では糖尿病治療で大きな改善効果が見られた。

 糖尿病患者の場合、血糖値を示す「Hb(ヘモグロビン)A1c」が6・5%未満で「良好」、7%未満で「可」とされる。06年の診療実績では「7%未満にコントロールできている患者の割合」は51%で、医師別では82%から39%と大きくばらついていた。要因を分析すると、糖尿病を専門としない医師の数値が悪く、処方する薬が専門医と違うことが分かった。

 そこで、医師別の数値を匿名で公表し、専門医による院内勉強会を何度も開催したところ、07年には62・5%に向上。医師別でも、数値の改善に加え、専門医が紹介した最新の診療指針に沿って薬の処方内容が変更されていた。林田憲明副院長(循環器内科)の場合、勉強会前後で59・2%から90・5%に著しく向上した。「匿名でも他の医師と比べた自分の位置が分かり、どうしたら良くなるかなと診療を見直す機会になった」と振り返る。院内には、「重症者を多く診ている医師もおり、数値を示すのは不適切」などの反発もあるが、林田副院長は「“密室的な診療”を漫然と続けるのでなく、糖尿病を診る医師全体の診療レベルを底上げすることが患者さんの利益につながる」と話す。

課題
 こうした取り組みは、他の病院でも始まっている。国内では聖隷浜松病院(浜松市)が1999年から検討を始め、2003年にデータ分析を実施、05年からは結果をホームページで公開している。国立病院機構でも、全国145病院で07年度から独自に設定した26項目の指標でデータ収集を行っている。

 しかし、「全国の病院に広げていくには課題も多い」と、日本病院会副会長を務める堺常雄・聖隷浜松病院院長は指摘する。

 そもそも、医療の質を客観的に評価する指標の設定が難しい。また、多忙な医師の仕事を増やすことなくデータ収集・分析ができる体制整備も必要だ。聖路加国際病院では、診療情報管理士ら6人を配置しているが、専従スタッフを雇用する余裕が、すべての病院にあるわけではない。堺院長は「データ収集に適した電子カルテの開発にも費用がかかる。医療の質を担保するには、こうした費用をかける必要があることを国民に理解してもらうことも大切だ」と話している。(内田健司、本田麻由美)

 QI 医療の質は、スタッフ数や医療機器の整備状況などで決まる「構造」、診療や看護の実態を反映した「過程」、生存率に代表される治療成績などの「結果」――という三つの基準で評価される。同じ治療でも人によって効果が違うため、結果だけでは質を評価するのは難しい。このため、標準治療が実践されているのかなど、過程の評価が重要とされている。

米英、診療報酬に反映
 海外では、医療の質を測り、結果を現場で活用する動きが一層進んでいる。

 院内死亡率などの診療成績を病院ごとに明らかにしようという動きが1980年代に始まった米国。2001年には、米医学研究所が医療の質のばらつきを指摘した上で「医療機関や保険者が質の向上を目指すべきだ」と提言、社会的な関心を集めた。また、米国臨床腫瘍(しゅよう)学会が、がん診療の質を測る指標の開発に取り組むなど、学会単位で他施設と成績を比較する事業が進んだ。このほか、高齢者向け公的保険では03年以降、指標の達成度に応じて、病院の診療報酬を変える仕組みが導入され、質の改善が進んだとの報告もある。英国でも04年から、開業医を対象に、質を反映した支払い制度を始めている。

 医療の質指標の研究を進める東尚弘・東大准教授(公衆衛生)は、「こうした取り組みが実際に患者の健康増進に結びついているかどうか、今後の検証が必要だ。評価の基準や体制の整備が十分でない日本では、報酬と関係づけるのは時期尚早だが、まずは指標を設定して測ることが重要だ」と話している。

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[プラスα]病院選びに役立ちます
 患者にとって、医療の質指標はどんな意味があるのだろうか。

 医療の質に詳しい埴岡健一・日本医療政策機構理事は「指標は万能ではないが、患者が医療機関を選択する場合に有効なものもあり、積極的に関心を持ってほしい」と話す。ただ、数値の意味をどう判断するかは簡単ではない。患者の病態や重症度には、ばらつきがある。見かけの成績をよくするため、医療機関が患者を選別する可能性もありうるからだ。

 厚生労働省の研究班は昨年、5臓器(乳、肝、大腸、胃、肺)のがんと緩和ケアについて、206の指標(http://qi.ncc.go.jp/)を作成した。取り組みが進めば、治療経過を病院ごとに評価することも可能になる。埴岡理事は、「数値の意味や読み方、有効性について、患者が理解できるような情報を提供する取り組みも必要になる」と話している。



(つづく)
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