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若者の心情

イライラしつつ、心のつながり求め…若者層、意識に変化

朝日新聞より


 20?30歳代の若年層で、いらいらを感じる割合が増える半面、濃密な人間関係を求める傾向があることが、文部科学省系の統計数理研究所が16日に公表した国民性調査の最新結果で浮かび上がった。全体では、社会に不満があるときに「選挙で考慮する」とした人の割合が過去最高の55%に達し、「何もしない」は過去最低の28%だった。

 この調査は53年から5年ごとに実施され、今回で12回目。全国の20歳以上80歳未満の男女6400人を抽出し、08年秋に3302人から個別面接で回答を得た。同じ質問文を繰り返すことで意識の変化を定量的につかむのが特徴で、これほど長期間続いている調査は世界でも珍しい。

 社会に対する悲観的な見方が広がるなかで、「ここ1カ月間にいらいらしたことがある」と答えた割合は、同じ質問を始めた93年以降最高の48%に上った。年代別にみると、50代以上は36?42%で前回からほぼ横ばいだったが、20代(63%)と30代(62%)はそれぞれ03年より6ポイント増え、初めて6割を超えた。

 一方で、若年層を中心に、80年代以降ドライな関係を好む方向に変わってきた職場の人間関係を見直す動きもあった。仕事以外の上役とのつきあいが「あった方がよい」とする意見は、20代で50%(98年)から65%へ、30代は45%(98年)から63%へと10年間で大幅に増えた。「給料は多いがレクリエーションなどがない会社」より「給料は少ないが家族的な雰囲気のある会社」を選ぶ割合は、全体だと03年と同じ53%だったが、20代では10ポイント増の45%だった。

 「自分の好きなことをしたい」よりも「人のためになることをしたい」を選ぶ割合は、20代で43%、30代で52%と同じ質問を始めた78年以降最高を更新。50年ぶりに調べた「あの世」を信じる割合は、全体でも20%(58年)から38%に増えたが、特に20代では13%(58年)から49%に激増した。

 同研究所は「閉塞(へいそく)した社会状況の中で、新たな精神的充足や心のよりどころを模索している表れかもしれない」とみている。(安田朋起)


(つづく)
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