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DATE: 2008/07/15(火)   CATEGORY: 健康
メタボ診断基準
メタボ 日本の診断基準

読売新聞より


心筋梗塞 予測できない
 現在のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準では、心筋梗塞(こうそく)などの恐れを予測できない――福岡県久山町で、住民の健康診断の結果などを基に続けられている研究により、こんな問題点が明らかになった。(利根川昌紀)

 久山町は、福岡市に隣接する人口約8000人の町。50年近く前から、脳卒中や心臓病、糖尿病といった生活習慣病などについての研究が続いている。

 当時、日本人の死亡原因のトップは脳卒中だった。中でも、脳出血の割合は欧米に比べて高く、海外の専門家から日本の死因統計を疑問視する声が上がっていた。

 そこで、九州大のグループが脳卒中の実態を調べようと1961年に始めたのが、この研究だ。久山町は、福岡市のベッドタウンで、住民の年齢や職業の構成などが、全国平均とほぼ同じことなどから研究対象地域に選ばれた。

 対象は40歳以上の全住民で、健診の受診率は8割を超える。住民が死亡した場合、家族の了解を取って解剖する。その割合も8割と極めて高く、正確な死因調査に役立てている。

 現在は生活習慣病やがん、認知症などに対象を広げ、13人の医師らが研究に携わっている。同大大学院医学研究院教授の清原裕さんは「長期間、町民の健康状態を追跡できるのが研究の強み」と話す。

 成果の一つに、メタボリックシンドロームの診断基準の是非を問う研究がある。この症候群は、腹囲、血圧などの数値を、心筋梗塞や脳梗塞になりやすいかどうかの目安とし、予防のため、生活習慣の指導を行う特定健診・保健指導が今春始まった。

 88年に健診を受けた健康な町民2452人を14年間追跡したところ、日本の学会が定めた同症候群の腹囲の基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)では、基準値以上の人も、そうでない人も、心筋梗塞などの発症率に、はっきりした違いが見られなかった。

 一方、国際糖尿病連合(IDF)が推奨している日本人の基準(男性90センチ以上、女性80センチ以上)を当てはめると、基準を超えた場合、心筋梗塞などになる危険度は、男性で1・8倍、女性で1・5倍高かった。

 清原さんは「日本の基準だと、生活習慣病になる危険が高いかどうかを判定できないことになる」と指摘する。これでは予防に役立てられない。

 また、糖尿病やその疑いのある人が増え、02年には男性の6割、女性は4割に上ることも研究でわかった。厚生労働省が今年4月に発表した「国民健康・栄養調査」によると、糖尿病の疑いがある人は全国で1870万人だが、久山町のデータを当てはめると、実際にはそれを大きく上回ることになる。

 久山町研究では、糖尿病の人は、認知症や歯周病などになる割合が高いことも判明した。清原さんは「糖尿病は、がんや認知症の原因にもなる。研究成果を予防医療に役立てたい」と話している。


40歳以上の方々を対象に行われる検診制度通称「メタボ検診」。
数兆円とも言われる経費を掛けて、本当に未来の病気の予防効果があるのでしょうか?
それに伴い医療費削減に繋がるのか、各方面から疑問の声もあります。
基準値を明確にして、国際基準に当てはめてみると「病気予備群」が浮き上がってきます。
その基準の見直しがまず第一歩かも知れません。

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