老健のケア
読売新聞より
(下)家族と「看取り」すでに4割
施設は「家」 看護師がいる安心感も
老人保健施設(老健)に入所し、自宅へ戻ることなく最期を迎える高齢者も増えている。終末期のケア指針を作成したり、専用の部屋を用意したりするなど、家族とともに、「看取(みと)り」のケアに力を入れるところも出てきた。介護する家族の高齢化も背景にあるようだ。(内田健司)
104歳の人も
津市河芸町にある老健「いこいの森」では、今年1月からこれまでに、当時104歳だった村上タキさんをはじめ、14人を看取った。
村上さんは、晩年の4年間をここで過ごした。村上さんの長女で、現在は夫と99歳の義母と暮らす菊地峯子さん(70)は、「本人は老健を気に入り、こんな良いところはないと話していました。私が手術したことなど家族の事情も含めて、職員の皆さんに情報が伝わっており、安心できました」と話す。
8月に亡くなった中家久雄さん(89)の場合は、肺がんのため、看取りを前提に、通所介護や短期入所で通い慣れたここに入所した。2週間ほど専用の個室で過ごし、亡くなる前日には高齢の兄弟も駆けつけた。長女の信田恵美子さん(60)は、「気持ちにゆとりができ、父の前では頑張っていい顔をすることができた」と振り返る。
ひ孫との時間
「終末期」と医師が判断した、川口千代子さん(91)が過ごす部屋を見せてもらった。
川口さんは、8年ほど前から認知症が目立ち始め、数年前からは寝たきり状態となって、今年7月に入所した。1か月ほどで食事がとれなくなったため、専用の個室に移った。
部屋には、家族が泊まれる6畳の和室や台所、トイレもあり、枕元や壁には、孫やひ孫の写真が飾られている。会社を早期退職して世話をしてきたという次男の久さん(58)が毎日駆けつけ、取材の日も、よく訪ねてくるというひ孫の舞ちゃん(4)も顔を見せた。2人は、「千代子さん」と呼びかけながら、脳梗塞(こうそく)の後遺症でわずかに動く左手に手を添えたり、握手したりするなど、穏やかな時間が流れていた。
自宅から老健までは車で10分。久さんは、「家でも枕元に携帯電話を置いて、いつ呼び出しがあってもいいようにしている」と話す。
看取りで施設がまず気を配るのは、家族に最期に立ち会ってもらうこと。介護福祉士の西口俊子さん(42)は、「尿が出にくくなっていないか、呼吸に変化はないかなど、常に状態把握に努めている」と話す。一方、若手職員に対する研修では、急な立ち会いでも怖がらないよう、助言も欠かさない。
家族から同意書
兵庫県篠山市の老健「咲楽荘」も、看取りに力を入れてきた。1998年の開設当初は、亡くなる少し前に併設病院に入院を依頼していたが、2002年からは施設を「家」と考え、在宅で看取りたいという家族の希望に応えるようになった。
入所時には、急変時の対応について、〈1〉人工呼吸器などの積極的な処置を望む〈2〉自然に任せる〈3〉そのときでないとわからない――の3通りから家族に選択してもらい、同意書を受け取っている。医師が終末期と判断した際は、終末期のケアプランを作成。職員向けには、亡くなった後のケアマニュアルも作成している。
和田睦美・療養部長(47)は、「家族に看取られて死ぬことが最高の尊厳死と考え、実践している。急変時でも医師らが駆けつけてくれる安心感も大きい」と、看取りが進んできた背景を説明する。
特別養護老人ホームと異なり、在宅復帰のための中間施設として整備されてきた老健は、入所中は、医療保険が利用できない。一方で、夜間の当直時間帯にも看護師が常駐していることが多いため、4割近くの老健がすでに看取りに取り組んでいるという。
全国老人保健施設協会の東憲太郎・常務理事(いこいの森施設長)は、「自宅で生活できるよう、リハビリを充実することはもちろんだが、希望する家族には最期まで過ごしてもらえるよう、老健が果たす役割が広がっている。看取りのガイドラインもぜひ普及させたい」と話している。
誰もが迎える最期を、様々な不安や心配を出来るだけ取り除いて環境を整える為の、
様々な取り組みが注目されています。
家族のサポートだけでは限界がありますが、専門家によるサポートを受けながら
貴重な時間を穏やかに過ごせる仕組みが広がっていくと良いですね。
いつまでも人生に更なる輝きとパワーを。
メキキリンクの「速冴え」はあなたやご家族の健康をサポートする栄養機能食品です。
是非ご愛用下さい。
http://www.nbtt.jp/mekiki/seihin.htm